委員長挨拶

化学機械溶接研究委員会 委員長 南 二三吉 氏(大阪大学 名誉教授)

 化学機械溶接研究委員会は、我が国の石油化学工業の急速な発展に伴い、圧力容器、プラント機器等の施工について、高温・低温材料の溶接及び劣化損傷の研究調査を目的として、材料メーカ、プラント企業等により、1958年に発足しました。

 その後、トラブル事例を収集するとともに、爆接クラッドの研究、現地焼鈍施工などの研究課題を設定して積極的に解決策を検討してきました。近年はプラント・圧力容器の高経年化による設備保全管理の重要性が高まり、溶接補修に関して2009年に「プラント圧力設備の溶接補修指針」を取りまとめ、2012年にWES 7700規格群(圧力設備の溶接補修)を発行しました。2015年には溶接補修の要否判断の拠り所となる、WES 2820(圧力設備の供用適性評価方法-減肉評価)を作成しました。最近は二相ステンレス鋼の適用拡大に対応すべく、2017年に「二相ステンレス鋼の溶接施工ガイドライン」を取りまとめ、2024年に書籍「二相ステンレス鋼の溶接−溶接施工のかんどころ」を刊行するなど、産業界のニーズに応える活発な活動を行っています。

 本委員会への、皆様方のご支援、ご協力賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

化学機械溶接研究委員会の概要

・ 本委員会: 年4回(6月・9月・12月・3月)
・ 年会費: 88,000円(税込み)
・ 問合せ先:
  一般社団法人日本溶接協会 業務部 化学機械溶接研究委員会 事務局
  TEL:03-5823-6324

入会を希望される企業・団体の皆様へ

 本研究委員会への入会を希望される方は、初めに(一社)日本溶接協会の業務部までお電話をお願いいたします。お電話にて入会に関する手続き等を説明させていただきますので、その後参加申込書のご提出をお願いいたします。参加申込書については、本ページに掲載されておりますpdfファイルをご利用ください。なお、弊協会の非会員の場合は、初めに団体会員としてご入会ください。