2024年度事業計画
1.業務委員会
1.1 溶接機の市況調査
1.2 技術委員会との連携強化
1.3 部会活動の検討
1.4 日本溶接協会賞候補者の検討
1.5 講演会・見学会の検討
2.技術委員会
2.1 技術委員会は、その下に「アーク溶接機小委員会」、「抵抗溶接機小委員会」を置き、溶接機器及び関連機器の技術進歩に伴う基盤強化・普及に努め、特に近年はJISと国際規格(IEC・ISO)との整合化作業のみならず、国際規格作成に積極的に参加し、日本案の採用も目立つようになってきた。さらに、国内・国際規格をベースにした関連法規・法令への原案作成にも積極的に関与している。また、電気用品安全法に関連する技術基準などの関連法規・法令への原案作成にも積極的に関与しており、製造業者ならびに一般ユーザへの技術普及に貢献している。さらに、技術委員会と業務委員会との連携を密にするため、情報交換の場を持ち、相互理解に努めている。
当技術委員会の活動項目を以下に示す。
① 溶接機器及び関連機器の技術的諸問題の検討、及びそれに伴う処理
② 溶接機器及び関連機器に関する国内規格(JIS、WESなど)の原案作成
③ 溶接機器及び関連機器に関する国際規格(IEC、ISOなど)への対応
④ 溶接機器及び関連機器に関する法規・法令・技術指針への対応(電安法・電波法など)
⑤ 溶接機製造技術を原点とした技術展開の可能性調査
⑥ 関連する周辺分野からの技術情報収集と新しい技術分野の調査・研究
⑦ 溶接機器及び関連機器の普及・啓発活動
⑧ 溶接機器の安全衛生に関わる分野の調査・研究
⑨ IT時代に対応した社内外情報収集・発信インフラの整備支援活動
⑩ 関連分野の動向に対する認識を深め、溶接業界のレベル向上に資するための技術講演会の実施(テーマは環境・エネルギー・表面処理・マルチメディア・生産システムなどから企画)
2.2 規格・法令関係対応
① 国内規格・法令関係
・JIS C 9300-11/-12/-13(溶接棒ホルダ/溶接ケーブルジョイント/溶接クランプ)改正後のフォローを行う。
・JIS C 9300-10(EMC要求事項)改正原案のフォローを行う。
・JIS C 9325(電極加圧力計)改正原案のフォローを行う。
② 国際規格受付文書の整理
・IEC文書の整理及び回答を作成する。
・ISO文書の整理及び回答を作成する。
2.3 その他
① 対外委員会等への協力
・規格委員会 専門委員として加瀬技術副委員長を派遣する。
・規格委員会薄板接合技術小委員会(SC 6対応)に加瀬技術副委員長、西脇委員、岩本委員を派遣する。
・総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波利用環境委員会CISPR B作業班に金子委員を派遣する。
・溶接情報センター運営委員に山根技術委員長を派遣する。
・電気用品調査委員会に大槻委員を派遣する。
・電気用品安全法の性能規定化に対応するJIS開発 性能規定化WG(家電G)に山根技術委員長を派遣する。
・電気学会 IEC/SC77A WG2 対応委員会に杦村委員を派遣する。
② 電気用品安全法改正対応プロジェクト
・電気用品安全法の抜本改正に対応するために、性能規定化に必要なJISの審議計画を立てる。
③ 特化則対応情報収集プロジェクト
・Mn規則の情報を収集する。
④ 業務委員会との連携
・技術委員会と業務委員会間の連携を密にするため、情報交換の場をもち相互理解に努める。
⑤ 情報の電子化・共有化
・各委員会配布資料を新資料配布システムに掲載し、情報共有化を進める。会議もペーパーレス化を進めている。
⑥ ISO/TC 44/SC 10との情報交換
・ISO/TC 44/SC 10との情報交換の場を設ける。
2.4 アーク溶接機小委員会
2.4.1 WG及びSG活動
① 溶接機使用環境改善対応WG(抵抗小委合同)
抵抗溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。
・EMCに関する国際規格及び国内法制化等の情報収集。
・CISPR国内委員会へのCD案等の賛否回答をする。
② 溶接機EMF調査検討WG(抵抗小委合同)
抵抗溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。
・IECのEMF規格に対応する。
・EMF指令の動向を調査する。
・IEC 62822-1(電気溶接機 EMF基本規格)、IEC 62822-2(アーク溶接電源)、IEC 62822-3(抵抗溶接装置)への対応をする。
・EMFの計測と評価をする。
③ 溶接材料部会との連絡会
・溶接材料部会との連携(相互の情報共有)を強化する。
④ アーク溶接機規格対応WG
・ISO/IEC/JIS/WESへの投票原案及びコメントを作成する。
・JIS C 9300シリーズへの対応を行う。
⑤ JIS C 9300-1/-3(溶接電源/起動及び安定化装置)改正規格化検討WG
・JIS C 9300-1/-3改正および制定を行う。
・エコデザインへの対応を行う。
⑥ JIS C 9300-7(溶接トーチ)改正規格化検討WG
・原案作成委員会への対応を行う。
・JIS C 9300-7改正フォローを行う。
⑦ JIS C 9300-10(EMC要求事項)改正規格化検討WG
・JIS C 9300-10改正フォローを行う。
⑧ JIS C 9300-11/-12/-13(溶接棒ホルダー/溶接ケーブルジョイント/溶接クランプ)規格化検討WG
・JIS C 9300-11/-12/-13改正後のフォローを行う。
⑨ 直流アーク溶接機の使用拡大の検討
2.5 抵抗溶接機小委員会
2.5.1 WG及びSG活動
① 溶接機使用環境改善対応検討WG(アーク小委合同)
アーク溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。
・EMCに関する国際規格及び国内法制化等の情報収集。
・CISPR国内委員会へのCD案等の賛否回答をする。
② 溶接機EMF調査検討WG(アーク小委合同)
アーク溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。
・IECのEMF規格に対応する。
・EMF指令の動向を調査する。
・IEC 62822-1(電気溶接機 EMF基本規格)、IEC 62822-2(アーク溶接電源)、IEC 62822-3(抵抗溶接装置)への対応をする。
・EMFの計測と評価をする。
③ 規格(ISO/IEC/JIS/WES)改正検討WG
・ISO/IEC/JIS/WESへの投票原案及びコメントを作成する。
④ SC 6小委員会対応WG
・ISOへの投票原案及びコメントを作成する。
・JIS/WES改正への対応を行う。
・海外規格の調査及び検討を行う。
⑤ JIS C 9325(電極加圧力計)規格改正対応WG
・JIS C 9325改正後のフォローを行う。
⑥ EMC要求事項動向調査SG
・IEC62135-2 の内容調査を行う。
(注)
EMF:Electric and Magnetic Fields(電磁場(界))
EMC:The Electromagnetic Compatibility(電磁両立性)
CISPR:Comite International Special des Perturbations Radioelectriques
(国際無線障害特別委員会:The International Special Committee on Radio Interference)