2023年度事業報告

1.委員会の実施

 幹事会及び本委員会を4回開催した(4回とも新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大防止対策として、現地参加人数の制限とWebexによるWeb会議形式を併用)。

2.研究報告及び特別講演の実施

本委員会において下記の5件の研究報告及び特別講演を行った。

  2.1 「ステンレス鋼の高能率・高精度ワイヤ・レーザ積層造形技術」

  2.2 「日立における金属積層造形技術開発」

  2.3 「レーザを用いた樹脂・金属直接接合法の開発」

  2.4 「青色レーザを用いた金属加工と材料解析機器を用いた加工品質の検証」

  2.5 「レーザクラッディング技術の基礎と産業応用」

3.見学会の実施

第2回本委員会(開催日2023年9月26日)で、大阪大学 接合科学研究所(所在地:大阪府茨木市)において、各種レーザ加工設備について紹介とデモを実施した。

4.シンポジウムの開催

2024年3月7日と3月8日の2日間で、会場開催(ホテルクラウンパレス浜松、所在地:静岡県浜松市)とWeb開催(Zoomウェビナー)によるハイブリッド方式にて、LMPシンポジウム2024「レーザ加工技術の基礎・応用と最新動向」を開催し、97名の参加者を得て12件の講演を実施し、見学会としてエンシュウ株式会社本社工場と浜松ホトニクス株式会社中央研究所のレーザ溶接ほか種々のレーザ加工のデモンストレーションおよびレーザ関連装置を紹介した。

5.レーザ関連ISO及びIIW規格等の国際標準に関する活動

5.1 ISO/TC 44/SC 7国際会議及びIIW-VI委員会に参加し、レーザ溶接、熱切断及びプラスチックの接合・接着の用語作成・見直しに関する活動に参画した。その後のワーキング作業にも参画した。

5.2 ISO/TC 44/SC 7/WG 1(記号)に参加し、溶接記号の規格修正に関する活動に参画した。

5.3 ISO/TC 44/SC 10/WG 5(施工要領)に参加し、施工要領書の規格修正に関する活動に参画した。

5.4 その他ISOのレーザ加工に関する各種規格の制定及び定期見直しに関して、日本を代表して審議、修正提案及び投票を行った。

6.レーザ関連JIS、WES等の国内標準に関する活動

安全衛生・環境委員会に委員代表が参加し、WES改正、溶接ヒュームの特定化学物質規制などに関してレーザ溶接・加工の観点から協議に加わり、今年度は、手動式レーザ溶接機における溶接ヒューム測定を実施し、そのデータ収集を実施した。

7.国際会議出席報告

下記の国際会議に出席した委員により、下記の3件の出席報告を行った。

  7.1 Lasers in Manufacturing 2023 (2023/6/26~29、ミュンヘン・ドイツ)

  7.2 76th IIW Annual Assembly and International Conference – IIW 2023(2023/7/16~21、ベイフロント・シンガポール)

  7.3 42nd International Congress on Applications of Lasers & Electro–Optics – ICALEO 2023(2023/10/17~20、シカゴ・米国)

8.最近のレーザ加工技術関連文献の調査及びデータベース化

2023年に発刊された国内外の学会誌や雑誌及びLiM2023などの国際会議のプロシーディングなど25を超える学術情報誌から、レーザ加工に関する594件の文献をリスト化しマイクロソフトエクセルのファイルとしてデータベース化した。

9.共同調査

本委員会参加委員及び国内レーザ溶接・加工業界に有益な活動内容を検討した結果、「自動機によるレーザ溶接での溶接ヒューム測定」を実施した。