(1)受験資格

(1-1)基本級の受験資格

下記のイからニをすべて満たすことが必要です。

  • イ JIS Z 3841 / WES 8241に基づく半自動溶接技能者の基本級資格(SA-2F,SA-3F,SN-2F,SN-3Fのいずれかの資格)を取得していること。
  • ロ 建築鉄骨の溶接に1年以上従事していること。
  • ハ 「産業用ロボット安全衛生特別教育」(*)
    (* 労働安全衛生法第59条・同規則第36条に基づく講習)
  • ニ 「建築鉄骨ロボット溶接オペレータ特別教育」の受講修了証を保有していること。

ただし,訓練又は登録者の補助として基本級資格認証範囲(表2)のロボット溶接を100日以上行った経験のある者については,建築鉄骨ロボット溶接オペレータ特別教育受講は免除する。

(1-2)専門級の受験資格

下記のホ及びヘをすべて満たすことが必要です。

  • ホ 建築鉄骨ロボット溶接オペレータ資格の基本級(PP-FS,PP-FF,SD-FN,CD-FNのいずれかの資格種別)を取得していること。
  • ヘ 資格を保有する基本級の資格種別のロボット溶接を100日以上行った経験のあること。

ただし,あらかじめ承認された「建築鉄骨ロボット溶接オペレータ専門級特別教育」を受講した者については,基本級との同時受験が可能です。

(2)技術検定試験の種類

技術検定試験は,基本級と専門級で下記の内容で行います。

(2-1)基本級

講習会の後,筆記試験Ⅰ及び口述試験を日本語で行う。ただし,受験者が日本語による口述試験を受験できないと建築鉄骨ロボット溶接オペレータ評価委員会(以下,評価委員会。)が認めた場合は,口述試験に代えて筆記試験Ⅱ及びロボット溶接実技試験Ⅱを行う。この場合の筆記試験Ⅰ及び筆記試験Ⅱは,評価委員会が認めた言語で行うものとする。

(2-2)専門級

講習会の後,日本語による口述試験及びロボット溶接実技試験Ⅰを行う。ただし,受験者が日本語による口述試験を受験できないと評価委員会が認めた場合は,口述試験に代えて筆記試験Ⅱ及びロボット溶接実技試験Ⅱを行う。この場合の筆記試験Ⅱは,評価委員会が認めた言語で行うものとする。

なお,JIS Z 3841/WES 8241に基づく半自動溶接技能者の専門級の資格を現有している場合は,ロボット溶接実技試験Ⅰを免除する。

また,特例事項が付加されて型式認証された溶接ロボットを適用する場合は,半自動溶接技能者の専門級資格の有無に係わらず,ロボット溶接実技試験Ⅰを行う。この場合のロボット溶接実技試験は,ロボット溶接オペレータが,溶接ロボットでは対応できない場合について補える技量をもっていることを確認するものである。

(3)試験項目

筆記試験Ⅰ,筆記試験Ⅱ,ロボット溶接実技試験Ⅰ及びロボット溶接実技試験Ⅱの主な試験項目は表3のとおりです。

表3  筆記試験及びロボット実技試験の項目

筆記試験Ⅰ筆記試験Ⅰロボット溶接実技試験Ⅰロボット溶接実技試験Ⅱ
a) 建築鉄骨に関する用語
b) 鋼材・溶接材料
c) 開先形状・組立精度
d) 溶接欠陥の原因と対策
e) 外観検査
f) 不具合事例と対応方法
g) 点検
h) 安全・法令
a) オペレータの役割り
b) 建築鉄骨溶接
c) ロボット溶接
d) ロボット型式認証範囲
e) 入熱・パス間温度
f) 問題発生時の対応
g) 品質管理
表1又は表2による各試験材料の溶接による。表1又は表2による各試験材料の溶接による。
ただし,ロボット溶接実技試験Ⅱは筆記試験Ⅱを補完するために行うものであって,ロボット溶接におけるオペレータの役割りを理解しているか否かを評価することを目的とする。

(4)適格性証明書

技術検定試験に合格し,資格登録のための所定の手続きを行った者には,適格性証明書(資格の証明書)が交付されます。

資格登録のための手続きは,指示された期間内(合否通知書によって指示される)に行ないます。この手続きを行わないと適格性証明書は交付されません。

※本項、②技術検定試験の文末に、④受験手続と受験申込書のボタンを生成下さい(試験内容を確認 した流れで、受験申込に移れるように)