1.本部会
1)開催状況
第69回部会総会 2024年6月5日(金)溶接会館10階特別鍵室
2)議事内容
(1)2023年度事業報告を承認した。
(2)2023年度決算報告を承認した。
(3)第39期(2024年度・2025年度)役員を選任し承認した。
(4)2024年度事業計画案を承認した。
(5)2024年度予算案を承認した。
(6)ろう部会退会を承認した。
(7)ろう部会・部会内規改正を承認した。
2.業務委員会
1)開催状況
・2024年5月14日(火) WEB会議
「臨時打ち合わせ」
・2024年5月17日(水) 溶接協会
・2024年8月23日(金) 溶接協会
「ぶれいず編集委員会」
・2024年12月6日(金) 溶接協会
・2025年2月21日(金) 溶接協会
・2025年3月5日(水) WEB会議
「臨時打ち合わせ」
・2025年3月10日(月) WEB会議
「臨時打ち合わせ」
2)事業内容
(1) 事業報告・計画、決算・予算の検討を行い本部会に上申した。
(2) ろう部会全体の活性化について検討を行った。
(3) ろう部会入会案内の検討を行った。
(4)「銀ろう市場調査を行った。
(5) 「現場に役立つろう付技術講習会」実施計画を検討し、開催した。
第87回:2024年10月4日(金)名古屋国際会議場(愛知・名古屋) 受講者:63名
第88回:2024年12月6日(金)溶接会館 2階ホール(東京・秋葉原)受講者:78名
【講演題目】
①《ろう付基礎と継手の特性》 国立大学法人 新潟大学名誉教授 渡辺健彦 氏
②《実際のろう付作業のコツ》 東京ブレイズ(株) 寺田 亮一 氏
③《バーナーろう付の自動化》 (株)大進工業研究所 髙橋 稔 氏
④《アルミニウムのろう付技術》 ナイス(株) 山本 敬晃 氏
⑤《ステンレス鋼のろう付技術》 学校法人東海大学 教授 宮沢 靖幸 氏
⑥《ろう付部品の評価方法とろう付業界における規格の動向》東京ブレイズ(株) 松 康太郎 氏
(6) アンケート調査:講習会受講者にアンケート調査を実施し、集計・解析を行った。
(7) 機関誌「ぶれいず129号」企画及び発刊を行った。
(8) 部会文献(ぶれいず技術特集編、ろう付DVD等)の頒布を行った。
(9)「ぶれいず友の会」の運営を行った。
(10) 技術委員会との共通問題の審議を行った。
3.技術委員会
2024年度技術委員会の本委員会開催はなかったが、適宜業務委員会で審議した。
1)先端材料接合委員会 (主査:山﨑 敬久)
先端材料接合委員会では2024年度において3回の講演会を行った。そのうち、第2回委員会では、溶接学会「界面接合研究委員会」との合同委員会を開催した。
第1回委員会 2024年7月26日(金)
①エレクトロニクス向け拡散接合における界面理解に向けた原子スケールシミュレーション
②電位制御による三次元構造膜の生成と樹脂との接着性評価
③放射光イメージングを用いたレーザー溶融・凝固現象のその場観察
④超音波振動を用いた樹脂溶着・金属接合技術の紹介
第2回委員会 2024年10月18日(金)
①金属積層造形技術用いた画期的な粉末ろう供給方法の開発
②アルミニウムのフラックスフリーろう付の条件とメカニズム検討
③AgSn液相拡散接合材料の開発
④異材接合向け新規Cu系ろう材の開発
⑤大気ろう付法による固体酸化物型燃料電池向け高温水素ガスシール技術
⑥高速共晶反応を用いたアルミニウム異材接合技術とそのメカニズム
第3回委員会 2025年3月7日(金)
①セラミックス/金属異材接合-ハイブリッドスラスタ開発-
②Ag系金属箔ろうを用いたCu/AlN真空ろう付界面のミクロ組織解析
③宇宙用燃料の微小重力下のぬれと液体挙動
④安定化元素を含有するステンレス鋼のろうぬれ性改善検討
2)規格調査・分析委員会 (主査:岸本貴臣)
規格調査・分析委員会では2024年度において3回の委員会を開催した。
また、JISZ3270(ISO17672)改正WGは、幹事会を含め11回のWGを開催した。
(1)委員会開催状況
規格調査・分析委員会
・2024年6月28日(金) 溶接協会
・2024年9月27日(金) 溶接協会
・2024年12月13日(金) 溶接協会
・2025年2月28日(金) 溶接協会
JISZ3270(ISO17672)改正WG
・2024年4月9日(火) WEB
・2024年5月15日(水) WEB
・2024年5月21日(火)幹事会 WEB
・2024年6月12日(水) WEB
・2024年7月17日(水) WEB
・2024年8月28日(水)幹事会 WEB
・2024年10月9日(水) WEB
・2024年11月26日(火)幹事会 WEB
・2024年12月4日(水) WEB
・2025年1月17日(金) WEB
・2025年3月21日(金) WEB
(2)審議事項
規格調査・分析委員会の担当内容は以下の①〜②である。
① ろうに関わる規格(JIS、ISO、WESなどのろう材、ろう材分析法、ろう付試験方法)の制定や改正、廃止などの精査およびJIS定
期見直しに対応した。
② 2024年度においては2024年6月、9月、12月、2025年2月の4回委員会を開催した。ISO会議(TC44/SC13)は2024年12月にオン
ラインで開催され、3名が出席した。・
・ろうの材料規格については、該当国際規格ISO 17672の改正が完了し、2024年4月に発行された。
それに伴い、対応するJIS規格の改正のために、WGを立ち上げて審議を進め、素案が完成間近の状態となっている。来年度、原
案作成委員会を立ち上げて改正原案を作成し、改正を完了させる方針である。なお、本改正にあたっては、既存のJISとISOで成
分を表す記号が異なるなど、ろう業界にとって大きな変化が生じることが懸念されるため、その取扱いについて慎重に議論がな
されている。
・溶接用語の規格改正については、本委員会ではJIS Z3001-3「溶接用語−第3部:ろう接」が該当する。本規格はろうとはんだが
関係するため、はんだ部会の委員と共に審議を進めている。本年度は原案作成委員会を立ち上げ、改正原案の作成を行ってい
る。改正原案はほぼ完成に近い状態にあるが、素案作成時から懸念点となっていた、はんだとろうの分野での用語や定義に関し
て解釈の違いについて、最終的なすり合わせを行っている。
・JISZ3192ろう付継手の引張及びせん断試験方法について、対応するISO AWS規格と JIS規格においてそれぞれに記載されている
試験片の形状が異なっていることが判明した。そのため本年度は、その使用実績についてろう業界の関係者にアンケート調査を
実施し、規格の使用実態を把握した。また、試験片以外の内容についてもそれぞれの規格で異なっていることも判明したため、
各規格の詳細な内容の把握を行うとともに、どのように規格を整合させるかについて審議を進めている。
・ろう材成分の分析規格について、本年度はその使用実態を把握するために、関係各所にアンケートを依頼して調査を行った。
調査の結果、既存分析規格の使用実態が多くの手法であることが確認されたものの、ICP発光分光や蛍光X線による分析方法な
ど、既存規格には記載のない方法が広く使用されていることも明らかとなった。このため、その対応策について検討を行って
いる。また、今後の分析規格の取り扱いについても、来年度方針を明確に決定するべく審議を進めている。