J-ANB(IIW資格日本認証機構)は,IIW溶接技術者(IIW溶接要員資格認証者)の資格認証業務において受験者は提訴(資格認証に係る決定を通知された申請者が,決定に異議を申し立てること)及び苦情を行うことができ,提訴又は,苦情が出された場合,下記の手順により対応します。

1. 提訴の処理手順

※「提訴」とは,J-ANB資格認証委員会が下した認証に関する決定について,受験者又は認証された要員が提訴審議申請書によって,認証手順及び結果の確認を要請すること。認証が決定された日から4週間以内に,その異議申し立ての根拠を明記した文書が提出された場合,J-ANBは以下の手順により対応する。

(1)提訴の受理

  • 提訴審議申請書を受理した場合,受理通知書を申立者に送付する。

(2)提訴の審議

  • 提訴の審議は,当該申立者と利害関係の無い者で構成した提訴審議委員会(以下,審議委員会という)にて行う。審議委員会は,できるだけ速やかに審議を開始し,処理を決定する。

(3)提訴審議結果の通知

  • 審議委員会構成については,提訴審議申請書の受理の日から2週間以内に,文書により当該提訴者に通知する。審議委員会構成に異議のある場合,提訴者は通知文書の日付から30日以内に,合理的な理由を示して異議申し立てができる。
  • 審議の結論については,提訴者に文書により通知する。

2.苦情の処理手順

※「苦情」とは,J-ANB(IIW資格日本認証機構)が登録したIIW溶接技術者(IIW溶接要員資格認証者)の活動に関して,外部の機関又は個人から,溶接要員自らが受けた苦情,もしくはJ-ANBが受けた苦情を言う。苦情申立ての根拠を明記した文書が外部の機関又は個人から提出された場合,J-ANB資格認証委員会は以下の手順により対応する。

(1)苦情申立ての記録及び受理

  • IIW溶接要員又はJ-ANBが「苦情」を受けた場合はそれを記録し,J-ANB資格認証委員会にその内容を報告しなければならない。

(2)苦情申立ての審議

  • 「苦情」の審議は,苦情処理要領書に従いJ-ANB資格認証委員会が行う。苦情の内容を吟味し、IIW溶接要員の適格性が維持されているかどうか,Diplomaの誤使用の疑いがないかどうかを調査する。

(3)苦情申立て調査結果の通知

  • 調査結果については,J-ANBアドバイザリーボードの承認を経て,文書により当該苦情申立者に通知する。