マイクロソルダリング要員資格を取ることにより、

  • 自分の知識・技量のレベルアップをはかることができます
  • 自分のレベルを客観的に知り、第三者にきちんと提示することができます
  • 少量多品種生産等に応用が効く基本的な知識・技量を持っているかどうかの確認ができます

マイクロソルダリング要員資格を取ってもらうことにより、

  • 社内教育制度の構築、一定期間毎の社内教育制度の確認ができます
  • 第三者に対して、客観的な技術レベル、品質確保等について伝えることができます
  • 社員のレベルを客観的に知りることで、品質管理の観点から適材適所の配置が可能となります

上記は一例となります。マイクロソルダリング要員認証制度は各社の事業内容に応じてご活用頂ければ幸いです。

各情報のタイトルを選択すると、詳細がご覧になれます。

資格の種別と要求レベル

資格の種別に対する任務・責任と技術知識・職務能力

資格の種別(略称)任務と責任技術知識と職務能⼒参考(任務・役割)
技術者(EEG)マイクロソルダリングに関わる生産計画、品質・技術管理、品質・検査基準の決定などマイクロソルダリング技術に関する十分な専門的知識、品質・技術管理などに関する職務能力① 技術開発
② 関連会社の技術指導
③ 技術の標準化
④ 関係部⾨に対する意⾒具申
インストラクタ(INS)マイクロソルダリングに関わる作業の教育、監督指導、現場管理、品質判定などマイクロソルダリング技術に関する十分な知識、作業教育、トラブル対処、現場管理などに関する職務能力①マニュアルソルダリングオペレータ、インスペクタ及び実装⼯程技術者の指導・育成
③ 関連会社の作業に対する指導
④ 現場作業の標準化及びトラブル対策
⑤ 実装ラインの⼯程設計・条件設定・管理・メンテナンス
実装⼯程技術者(APE)マイクロソルダリング実装工程における設備・実装工程管理などマイクロソルダリング技術に関する十分な知識、実装機器、その工程管理などに関する職務能力① 実装機器のオペレート
② 実装ラインの管理
③ 実装機器の管理・メンテナンス
インスペクタ(ISP)作業基準に従ったマイクロソルダリング接合部の検査作業などマイクロソルダリング技術に関する基礎的知識及び接合部の検査に関する職務能力① 外観⽬視検査作業
② ⾃動外観装置管理
③ ⾃動ソルダリング作業
マニュアルソルダリングオペレータ(MOPR)作業基準に従ったマイクロソルダリングにおけるマニュアルソルダリングの作業などマイクロソルダリング技術に関する基礎的知識及びマニュアルソルダリング作業に関する職務能力① マニュアルソルダリング作業
② ⾃動マニュアルソルダリング作業
③ ソルダリングリペア及び検査作業
④ ⾃動ソルダリング作業

受験条件

資格ごとに受験条件を設けており、受験を申し込まれる方は、少なくとも1つを満足する必要があります

資格ごとの受験条件

資格受験条件a)
技術者① インストラクタの経験2年以上
② ⼯業⾼等学校以外の⾼等学校卒業の場合で、職務経験6年以上
③ ⼯業⾼等学校卒業の場合で、職務経験5年以上
④ 理⼯系⼯業⾼等専⾨学校、理⼯系短期⼤学⼜は理⼯系以外の⼤学卒業の場合で、職務経験3年以上
⑤ 理⼯系⼤学卒業の場合で、職務経験2年以上
⑥ ①~⑤と同等の能⼒及び経験があると認められる場合
インストラクタ① 満22歳以上で職務経験4年以上
② 理⼯系以外の⼤学卒業の場合で、職務経験3年以上
③ 理⼯系⼤学卒業者の場合で、職務経験2年以上
実装⼯程技術者① 満20歳以上で職務経験2年以上
② 理⼯系⼤学卒業の場合で、職務経験1年以上
インスペクタ① 満18歳以上で職務経験3カ月以上
マニュアルソルダリングオペレータ① 満18歳以上で職務経験3カ月以上
a) 職務経験は、マイクロソルダリング技術に関連した業務に専従した期間とし、専従でない場合は、業務の実態に応じて査定する。

評価試験の内容

技術者

評価試験内容
上級学科試験マイクロソルダリングに関する接合理論、材料工学、化学、機械工学、品質・信頼性、安全性などの専門的知識の確認
技術者⾯接試験マイクロソルダリングに関する専門的な学識とその応用能力の確認

インストラクタ

インストラクタには、マニュアルソルダリングと実装⼯程の区分があり、共通試験及び選択した区分の評価試験に合格することで、該当区分のインストラクタ資格を取得することができます。また、両区分の評価試験に合格した場合には、両区分のインストラクタを取得することができます

評価試験内容
共通試験中級学科試験マイクロソルダリングに関する接合理論、材料工学、化学、機械工学、品質・信頼性、安全性などの知識の確認
判定能⼒試験品質判定基準に対する理解度と挿入実装及び表面実装用プリント配線板、並びに端子実装における接合品質の良否判定及び欠陥判定能力の確認
マニュアルソルダリング区分実技試験JIS Z 3851に基づく挿入実装及び表面実装用プリント配線板、並びに端子実装におけるマニュアルソルダリングに関する技能の確認(材料は、鉛フリー又は錫-鉛共晶ソルダから選択)
指導能⼒試験Ⅰマニュアルソルダリングに関する指導能力の確認
実装⼯程区分実装⼯程学科試験マイクロソルダリング実装工程に関わる設備及びその工程管理に関する知識の確認
指導能⼒試験Ⅱマイクロソルダリング実装工程に関する指導能力の確認

実装⼯程技術者

評価試験内容
中級学科試験マイクロソルダリングに関する接合理論、材料工学、化学、機械工学、品質・信頼性、安全性などの知識の確認
実装⼯程学科試験マイクロソルダリング実装工程に関わる設備及びその工程管理に関する知識の確認

インスペクタ

評価試験内容
初級学科試験マイクロソルダリングの原理、フラックスの働き、電子部品の種類、検査、品質、安全性などの基礎的知識の確認
判定能⼒試験品質判定基準に対する理解度と挿入実装及び表面実装用プリント配線板、並びに端子実装における接合品質の良否判定及び欠陥判定能力の確認

マニュアルソルダリングオペレータ

評価試験内容
初級学科試験マイクロソルダリングの原理、フラックスの働き、電子部品の種類、検査、品質、安全性などの基礎的知識の確認
実技試験JIS Z 3851に基づく挿入実装及び表面実装用プリント配線板、並びに端子実装におけるマニュアルソルダリングに関する技能の確認(材料は、鉛フリー又は錫-鉛共晶ソルダから選択)

資格の有効期間

認証した資格には、有効期間があります。有効期間は、サーベイランス(継続)審査により適格性の維持を確認できれば、延長することができます。資格ごとに、有効期間とサーベイランス審査を受けることができる回数を設けており、最長の有効期間は異なります。

資格認証による有効期間サーベイランス(継続)審査最長の有効期間
延⻑できる有効期間受けることができる回数
技術者3年3年2回9年
インストラクタ5年--- ※--- ※5年
実装⼯程技術者2年2年1回4年
インスペクタ2年2年1回4年
マニュアルソルダリングオペレータ1年1年2回3年
   インストラクタには、サーベイランス審査がありません

再認証(更新)審査

最長の有効期間(前項:資格の有効期間を参照)を超えて資格を保有し続ける場合は、再認証(更新)審査を受けて合格する必要があります。

資格最長の有効期間再認証(更新)審査
内容受ける時期
技術者9年書類審査(経歴証明)最長の有効期間を満了する前
インストラクタ5年書類審査(レポート)同上
実装⼯程技術者4年書類審査(レポート)同上
インスペクタ4年判定能⼒試験同上
マニュアルソルダリングオペレータ3年実技試験同上