AM部会は2024年4月発足しました。

■3D積層造形技術委員会(前身)の活動について

前身の3D積層造形技術委員会(通称AM委員会)は、2019年に臨時専門委員会として設置され、2023年度まで活動しました。
2024年度から常設の部会として活動しています。

2023年度活動

1.本委員会(第1回2023.6.15,第2回2023.9.8,第3回2023.12.20,第4回2024.3.26)
 本年度もWEB併用による本委員会(全4回)が開催された。本委員会でのメインとなる技術講演(以下,全17講演)では,主に委員各社の取組事例や課題を共有した。第3回目の委員会では,愛知産業㈱で見学会を兼ねた委員会を実現した。
・「進化し続けるAM技術について(デジタル製造:日本の製造業の強化)」(㈱シグマクシス 前川 篤 氏)
・「レーザ粉体肉盛層の特性と機械学習による条件推奨システム開発の紹介」((地独)神奈川県立産業技術総合研究所 薩田 寿隆 氏)
・「実用部材の多次元造形」(大阪大学 接合科学研究所 桐原 聡秀 氏)
・「INCONEL718による金属積層造形の実用実績」(埼玉車体㈱ 阿久津 光雄 氏)
・「Cold Sprayの基礎と応用」(プラズマ技研工業㈱ 深沼 博隆 氏)
・「金属3Dレーザ積層造形法の急冷凝固特性を活かした耐熱アルミニウム合金の創製」((地独)大阪産業技術研究所 木村 貴広 氏)
・「Conflux Technology: Improving Additively Manufactured Heat Exchangers from Design to Delivery.」(Conflux Technology Pty. Ltd. Dr Ian Fordyce 氏)
・「AM粉末造形技術による金属材料の機能ハイブリッド化」(日産自動車㈱ 小瀬村 透 氏)
・「ワイヤ材料を用いたAM製品の付加価値向上を目指した取り組み」(埼玉大学 阿部 壮志 氏)
・「中国金属AMの現状とAMシミュレーションシステム「3D-FABs」の紹介」(オリックス・レンテック㈱ 高田 篤 氏)
・「ステンレス鋼の高能率・高精度ワイヤ・レーザ積層造形技術」(三菱重工業㈱ 坂野 泰隆 氏)
・「Formnext 2023報告」(㈱IHI 永田 佳彦 氏)
・「金属AMの普及拡大に向けて」/「WAAM3D社の技術動向」(㈱Nikon 石川 元英 氏/愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏
・「粉じん爆発 その原因と対策」(㈱環境衛生研究所 越間 研吾 氏)
・「メカニカルインターロックによるマルチマテリアル造形物の強度改善」(電気通信大学 永松 秀朗 氏)
・「高速度工具鋼による肉盛層に対する補修の可能性」((地独)神奈川県立産業技術総合研究所 薩田 寿隆 氏)
・「3D積層造形の製造工程を考慮したトポロジー最適化」(東京大学 山田 崇恭 氏)

2.幹事会(第1回2023.6.15,第2回2023.9.8,第3回2023.12.20,第4回2024.2.26,第5回2024.3.26)
 本委員会が機動的に活動できるよう本委員会前に幹事会を開催して懸念事項等を審議する。
 本年度の幹事会(全5回,WEB併用)では,主に技術委員会の幹事運営,AM入門書発行,2024年度からAM委員会を常設化するための組織案,AM World実施に関して協議された。
なお,AM委員会は2024年度から部会に改組するための提案を理事会(2024.2.28)に通して承認された。

3.共同研究WG(共同研究活動成果報告)
 WG2の「チタン合金ワイヤによるDEDの研究(~高速造形に向けたプロセス条件の検討および造形品の強度特性の評価~)」報告が第1回委員会で行われた。

 なお,3D積層造形技術委員会発足後,3つのWGが設置されたが,それらはすでに契約期間が満了している。以来,新規テーマによるWG活動の提案はない。
〈研究テーマ(参考)〉
・WG1:金属AM材料の機械的特性に及ぼす製造条件の影響評価に関する研究
・WG2:チタン合金ワイヤを用いたDEDの高速化,高精度化に係る研究
・WG3:造形プロセスと造形体品質の相関についての研究

4.AM World(ウエルディングショー)開催と委員会ブース出展
2024国際ウエルディングショー(2024.4.24~4.27,インテックス大阪 第1ホール)開催に合わせて,最新AM展示と専門家による講演を謳った「AM World」を開催する取組みについて協議してきた。TCT Japanから特別協力を,(一社)日本AM協会・(一社)日本3Dプリンティング産業技術協会・(公社)日本金属学会AM研究会から協賛を取り付けての開催となる。

また,3D積層造形技術委員会(AM部会に改組)が自らブース出展者となり,AMを普及させるために盛り上げることとなった。AM World会場内に設置するセミナー会場では,4日間AM関連の話題で賑わせる。計画は次の通り。

・4/24 13:00-16:30 「第10回溶接連合講演会-AMを始める人に向けて-」
①「はじめに」(大阪大学名誉教授 平田 好則 氏)
②「金属AMの造形方法」(近畿大学 池庄司 敏孝 氏)
③「溶融池と温度分布」(大阪大学 荻野 陽輔 氏)
④「凝固現象とミクロ組織」(大阪大学 門井 浩太 氏)
⑤「変形と残留応力」(大阪公立大学 柴原 正和 氏)
⑥「構造最適化によるAM設計」(大阪大学 矢地 謙太郎 氏)

・4/25 10:30-12:30 「出展者講演」
①「Access New Stages -ダイヘンの示す新しい価値提案-」(㈱ダイヘンブース  門田 圭二 氏)
②「「コラボレーション」がAM最適化仕様を生む」(㈱クリモトブース 加藤 嘉晴 氏)
③「①ここがちがう微粒子造形」(AM部会ブース 桐原 聡秀 氏(大阪大学 接合科学研究所))

・4/25 13:00-16:30 「各産業分野での実用化」
①【基調講演】「日本の素形材産業の展望」(経済産業省 製造産業局素形材産業室 室長 星野 昌志 氏)
②【特別講演】「Additive Manufacturing industrialization in Avio Aero GE9X Low pressure Turbine EBM Titanium Aluminide Blades example」(Avio Aero Mr. Andrea Palumbo / Mr. Vincenzo Trovato)
③「設計から納入までの積層造形熱交換器の改善」(Conflux Technology Pty. Ltd. 郡山 雅夫 氏)
④「ダイキャストの未来が変わる、金属AM金型が変える」(㈱日本精機/㈱Tooling Innovation 松原 雅人 氏)
⑤「Hondaにおける金属AMの活用と高強度アルミニウム合金の開発」(㈱本田技術研究所 木皮 和男 氏)
⑥「プラント分野へAMを適用する取り組み・業界動向」(日揮グローバル㈱ 吉本 直広 氏)

・4/26 10:30-12:30 「出展者講演」
①「AM実用化へのブレイクスルー 先進モノづくりを支える大陽日酸AMソリューションのご紹介」(大陽日酸㈱ブース 中田 竜 氏)
②「工程集約および省エネに貢献するハイブリッド金属積層造形」(DMG森精機㈱ブース 廣野 陽子氏)
③「②なにができるか微粒子造形」(AM部会ブース 桐原 聡秀 氏(大阪大学 接合科学研究所))

・4/26 13:00-16:30 「アカデミアの提案と先端技術」
①【基調講演】「AMで初めて可能となるモノづくり技術と機能発現~アカデミアの立場から~」(大阪大学大学院工学研究科 中野 貴由 氏)
②「月面レゴリスのAM造形」(慶応義塾大学 小池 綾 氏)
③【特別講演】「An efficient, automated repair process for worn components using Laser-Directed Energy Deposition with special consideration of the environmental impact」 Fraunhofer IPK Dr. Max Biegler
④「高速・高精細DED技術の紹介」(㈱ニコン 江頭 裕之 氏)
⑤「溶接から成るWAAM装置」(㈱ダイヘン 門田 圭二 氏)
⑥「実用化へのブレイクスルー -Lasar WireDED方式「ADDiTEC」を含む先進金属AMソリューション-」(大陽日酸㈱ 浅井 潤一郎 氏)

・4/27 10:30-12:30 「出展者講演」
①「Nikonのデジタルマニュファクチャリング事業」(㈱ニコンブース 江頭 裕之 氏)
②「GE Additiveが進めるAM製造での大型化・量産化の取組~L-PBFによる大型造形・EB-PBFポイントメルト~」(GE Additiveブース 本郷 達也 氏)
③「③これからどうなる微粒子造形」(AM部会ブース 桐原 聡秀 氏(大阪大学 接合科学研究所))

・4/27 13:00-16:30 「パネルディスカッション-これからのAMはどうなる?-」
「Formnext動向」(大阪大学)
「PBF・大型化と品質」(㈱ニコン,GE Additive,EOS JP,㈱日本電子)
「DED・高速化と高精細化」(㈱ニコン)
「WAAM・装置機能と適用先」(㈱ダイヘン,愛知産業㈱ ,日揮グローバル㈱)
「バインダジェット、モールドジェット、メタルジェット」(GE Additive,愛知産業㈱,大陽日酸㈱)
「今後の品質保証」(埼玉車体㈱,One Additive(同) )

5. AM入門書
 AM World(ウエルディングショー)開催時までに発行することを目標として,AM入門者向けのテキストの作成に取り掛かっている。3D積層造形技術委員会関係者による15人の執筆者と5人の校閲者により作成し,産報出版より発行される。

6.外部向けセミナー開催
 「(一社)溶接学会秋季全国大会(富山大会)北陸支部企画ワークショップ」の共催
 「3D積層造形技術の動向と実装化に向けた取り組み」(2023.9.14,富山大学五福キャンパス、総合教育研究棟3F36会議室)に当委員会が共催し,当委員会から以下の講師派遣があった。全体で105名の参加者があった。
・「金属 AM 技術への期待と課題」(大阪大学 平田 好則氏)
・「「INCONEL 718 に対する、品質の再現性と製品の実用化へ」(埼玉車体㈱ 阿久津 光雄 氏)
・「ガスタービン部品への AM 実用化」(三菱重工業㈱ 片岡 正人 氏) ・総括(三菱重工業㈱ 石出 孝 氏)

2022年度活動

1.本委員会(第1回2022.6.7,第2回2022.9.13,第3回2022.12.13,第4回2023.3.29)
 コロナ禍が続いた本年度もWEB併用による本委員会(全4回)が開催された。本委員会でのメインとなる技術講演(以下,全13講演)では,主に委員各社の取組事例や課題を共有した。
・「溶接高温割れ現象とAMプロセスにおける割れ対策」(大阪大学 才田 一幸 氏)
・「光造形プロセスによる多次元アディティブ・マニュファクチャリング」(大阪大学 桐原 聡秀 氏)
・「WAAM合金の諸特性に及ぼす積層方法の影響に関する検討」(コベルコ溶接テクノ㈱ 武田 裕之 氏)
・「トポロジー最適化で得られた熱交換器の性能評価」(住友精密工業㈱ ペトロビッチ マリオ 氏)
・「Development of Metal Additive Manufacturing Technology for Gas Turbine Hot Parts」(三菱重工業㈱ 谷川 秀次 氏)
・「WAAM壁部材と円管部材における残留応力の数値解析と実験検証」(大阪大学 麻 寧緒 氏)
・「プラントエンジニアリング・建設へのAM適用」(日揮グローバル㈱ 吉本 直広 氏)
・「機械学習を用いた造形レシピの最適化」(㈱日立製作所 木村 友則 氏)
・「海事産業における3Dプリンタの活用と将来構想」(川崎重工業㈱ 小倉 淳史 氏・大道 義範 氏)
・「ハイブリッド金属アディティブマニュファクチャリングを活用した高機能金型づくりと適用事例」(パナソニックホールディングス㈱ 阿部 諭 氏)
・「ポーラス金属造形法と高重力場PBF法の提案」(慶應義塾大学 小池 綾 氏)
・「セメント系材料を用いた3Dプリンターについて」(㈱大林組 坂上 肇 氏)
・「3D-AM向けPREP金属粉製造技術の現状と将来展望」(日鉄溶接工業㈱ 野瀬 哲郎 氏)

2.幹事会(第1回2022.5.20,第2回2022.9.7,第3回2022.12.8,第4回2023.3.22)
 本委員会が機動的に活動できるよう本委員会前に懸念事項等を審議する。本年度の幹事会(全4回,WEB開催)では,日本3Dプリンティング産業技術協会との連携,ウェルディングショー(2022/7/13-16)におけるAM委員会ブース及び来場者向けセミナーの企画,共同研究の効果的な仕組みづくり、本委員会プログラムの策定と委員会運営体制の再構築,本委員会及びAM業界の今後の方向付けについて討議した。

3.共同研究WG
 当委員会の共同研究WGは,AM技術の普及・拡大に努めるために,委員会としてWGを支援し,成果を共有する。WG1は試験期間を延長して評価していくこととなった。WG2・3については、試験期間を終え成果をまとめたが、審議は継続することとなった。
・WG1:金属AM材料の機械的特性に及ぼす製造条件の影響評価に関する研究
・WG2:チタン合金ワイヤを用いたDEDの高速化,高精度化に係る研究
・WG3:造形プロセスと造形体品質の相関についての研究

4.ウエルディングショーの委員会ブース出展と来場者向けセミナー企画
 本委員会は,「カーボンニュートラルの実現と持続可能な発展を支える溶接・接合技術の革新」という共通テーマでIIW2022とコラボレーションした2022国際ウエルディングショー(2022/7/13-16)に、AMの特設展示コーナーを設けて、究極のDXの姿としてのAMをアピールした。また、来場者向けに「金属AM技術の進化と普及拡大に向けて」のタイトルでミニセミナー(2022/7/15)を実施した。

5.外部向けセミナー開催
5.1 ミニセミナー「金属AM技術の進化と普及拡大に向けて ~3D積層造形委員会の活動~」(2022.7.15,ウエルディングショー東京ビッグサイト第7ホール内講演会場):パネルディスカッション形式
 ウエルディングショーの来場者向けのパネルディスカッションを企画し,ショーを盛り上げた。AM委員会から18名が参加した。
・AMの重要性と今後のモノづくり(三菱重工業㈱ 石出 副委員長)
・AMプロセス(㈱NTTザムテクノロジーズ 小河原 氏/愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏/川崎重工業㈱ 渡邊 健太郎 氏/㈱IHI 永田 佳彦 氏)
・AM設計(DfAM)(三菱重工業㈱ 笠見 明子 氏/住友精密工業㈱ 橘 逸平 氏)
・AM材料(森村商事㈱ 中室 正晴 氏/愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏)
・品質管理(三菱重工業㈱ 石出副委員長/One Additive (同)辻 氏/大陽日酸㈱ 大野 氏)
・アプリケーション(伊福精密㈱ 伊福 元彦 氏/東芝エネルギーシステムズ㈱ 片山 義紀 氏/清水建設㈱ 佐川 隆之 氏)
・今後のAM技術(Trumph㈱ 中村 氏/愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏/三菱重工業㈱ 石出 副委員長)

5.2 RXセミナー「AM技術の進化と普及拡大に向けて」(2022.12.7,第22回Photonix 2022特別企画,幕張メッセ8ホール展示会場内特設セミナー会場):パネルディスカッション形式
 RX Japan主催の外部セミナーとして,フォトニクス業界及び製造業に従事する3Dプリンタユーザ向けのパネルディスカッション企画に関わり,AM委員会から19名を派遣した。
・AMプロセス(方法と特徴)
 ①PBF-L(㈱NTTデータザムテクノロジーズ 酒井 仁史 氏)
 ②PBF-EB(㈱IHI 永田 佳彦 氏)
 ③DED(含むWAAM)(川崎重工業㈱ 渡邊 健太郎 氏)
 ④バインダージェット(愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏)
 ⑤討論(変形処理など)
・AM材料(具備すべき条件)
 ①粉末(森村商事㈱ 中室 正晴 氏)
 ②ワイヤ(大同特殊鋼㈱ 山下 正和 氏)
 ③討論プラズマvsガスアトマイズ使い分け(三菱重工業㈱ 石出 孝 氏)
・AM設計(AM技術適用に向けた設計)
 ①プラント設備(日揮グローバル㈱ 吉本 直広 氏)
 ②航空機用部品(住友精密工業㈱ ペドロビッチ マリオ 氏) 
 ③討論トポロジー最適化の現状(ダッソー・システムズ㈱ 梅崎氏)
・品質管理(AM造形の品質管理のあり方)
 ①造形雰囲気(太陽日酸㈱ 山口氏)
 ②データ活用(One Additive (同) 辻 大輔 氏)
 ③討論(ガスタービンでの実際の品質保証)(三菱重工業㈱ 片岡氏)
・AM技術の適用に向けて
 ①レーシングカーの熱交換器など(タマチ工業㈱ 辻 大輔 氏)
 ②発電設備部品(東芝エネルギーシステムズ㈱ 松山氏)
 ③建築におけるAM技術(清水建設㈱ 佐川 隆之氏)
・総合討論(講演者全員のほか、GE Additive 西村氏、Triton(愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏対応)、トルンプ㈱ 中村氏)

5.3 (一社)3Dプリンティング産業技術協会技術セミナー「溶接と金属AMの進化と未来」(2023.2.10,機械振興会館B3階研修室) 当委員会と連携している3Dプリンティング産業技術協会のセミナーに委員8名を派遣し、講演した。
・基調講演:「溶接と金属AMの進歩について」​(大阪大学 平田委員長)
・AM応用技術・事例紹介
「エネルギー機器分野における金属積層造形技術の適用開発事例」(川崎重工㈱ 岩崎 勇人 氏)
「電⼦ビーム⽅式の造形技術開発と材料開発への期待」(​㈱IHI 毛利 雅志 氏)
「AM技術を適用した航空機用熱交換器の開発」(住友精密工業㈱ 富田 進 氏)
「金属AMにおける課題―DfAMと品質保証―」(三菱重工業㈱ 石出副委員長)
・AM造形技術・製品紹介
「三菱電機ワイヤ・レーザ金属3Dプリンタ AZ600のご紹介」(三菱電機㈱ 小川 元 氏)
「レーザーワイヤーDED (AZ600)​」三菱電機㈱担当
「3Dプリンティング用チタン粉末のご紹介」(㈱大阪チタニウムテクノロジーズ 大西 隆 氏)
・Q&A/クロージング(講演者全員)

2021年度活動

1.本委員会(第6回2021.5.26,第7回2021.9.10,第8回2021.12.17,第9回2022.3.18)
 本年度もコロナ禍は終息せず,WEB併用による本委員会(全4回)が開催された。本委員会での技術講演(以下,全17講演)では,主に委員各社の取組事例や課題を共有した。
・「最新の各種金属積層技術(SLM・LMD・EBAM・WAAM)と関連技術動向」(愛知産業㈱ 木寺 正晃 氏)
・「高ビーム品質青色レーザのご紹介」(パナソニックスマートファクトリーソリューションズ㈱ 宮野 謙太郎 氏)
・「AMインプロセスモニタリング技術の開発」(三菱重工業㈱ 渡辺 俊哉 氏)
・「トポロジー最適化による新奇な熱交換器設計」(大阪大学 大学院工学研究科 矢地 謙太郎 氏)
・「粉末およびワイヤ積層造形の取り組み」(大同特殊鋼㈱ 杉山 健二 氏)
・「SLMプロセスにおける欠陥および凝固割れの発生を考慮したプロセスパラメータ選定手法の提案」(国研)物質・材料研究機構 北野 萌一 氏)
・「WAAM技術を支える低入熱・極低スパッタ溶接法のご紹介」(㈱ダイヘン 恵良 哲生 氏)
・「AM技術の適用検討」(㈱SUBARU 飯塚 隆 氏)
・「溶接プロセスの数値シミュレーション技術とAMプロセスへの展開」(大阪大学 大学院 工学研究科 荻野 陽輔 氏)
・「L-PBFの伝熱・熱変形シミュレーション開発」(㈱先端力学シミュレーション研究所 池田 貴 氏)
・「ガスアトマイズ粉末の製造技術のご紹介」(三菱製鋼㈱ 青山 俊文 氏)
・「レーザクラッディングの魅力と可能性」(丸文㈱ 江嶋 亮 氏)
・「「付加製造(3Dプリンティング)に関するガイドライン」のご紹介」((一財)日本海事協会 大滝 一紀 氏)
・「レーザ加工における可視化・モニタリング技術」(㈱日立製作所 宮城 雅徳 氏)
・「金属造形の実務を支援するソフトウェア開発の取組み状況」(マテリアライズジャパン㈱  小林 剛 氏)
・「溶接の変形・残留応力からAMへの展開」(大阪府立大学 大学院工学研究科 柴原 正和 氏)
・「AM熱交換器の量産(商品化)に向けての課題」(住友精密工業㈱ 富田 進 氏)

 そして,本委員会としては,委員各社がAM技術実用化のための研究に効率的に取り組むため,産-産-学によって共同研究できる枠組み(研究WG,下記)をつくり,運用できるよう内規関係を整備した。そのうち,WG1及びWG2が稼働しはじめた。今後,本委員会は,この研究WGを支援し成果を共有することでAM技術の普及・拡大に努めることとした。
・WG1:金属AM材料の機械的特性に及ぼす製造条件の影響評価に関する研究
・WG2:チタン合金ワイヤを用いたDEDの高速化,高精度化に係る研究
・WG3:造形プロセスと造形体品質の相関についての研究(準備中)

 なお,第8回本委員会において,今後の活動方針について審議し,来期(2022~2023年度)も現体制(臨時専門委員会)を維持することとなった。

2.幹事会(第1回2021.5.25,第2回2021.9.1,第3回2021.12.13,第4回2022.2.18)
 本年度の幹事会(全4回,WEB開催)は,主に研究WGが稼働するための仕組みづくりとして,「研究WGに関する内規」の制定等に時間を費やした。
 また,2022年度に開催されるウエルディングショーの特設展示コーナーの目玉となる「AMコーナー」について計画した。AMコーナーでは,商用展示とコンセプト展示に分け,AMの技術革新のアピールと将来の可能性に触れる展示を目指すべく検討した。

3.外部向けセミナー開催
3.1 シンポジウム「日本のAM技術の取組みの現状と課題」(2021.4.16,オンライン開催)
 外部向けセミナーの一つとして,今年度は溶接学会と共同企画によりAMシンポジウム(各テーマは下記の通り)を共催した。
・「AM技術の現状と実用化への課題」(三菱重工業㈱ 石出 孝 氏)
・「液体ロケットエンジンにおけるAdditive Manufacturing(AM)の適用事例と課題について」(国開)宇宙航空研究開発機構 沖田 耕一 氏)
・「電子ビーム方式金属積層造形によるNi基合金のレシピ開発」(㈱I H I 毛利 雅志 氏)
・「レーザメタルデポジション方式による積層・補修技術の開発」(川崎重工業㈱ 坂根 雄斗 氏)
・「減圧・予熱積層造形プロセス技術の開発と機械学習を用いた造形条件の最適化」(㈱日立製作所 朴 勝煥 氏)
・「AM技術を適用した航空機用熱交換器の開発」(住友精密工業㈱ 梅山 和也 氏)
・「AMインプロセスモニタリング技術の開発」(三菱重工業㈱ 渡辺 俊哉 氏)
・「自動車業界におけるアディティブマニュファクチャリング技術の適用例と課題」(日産自動車㈱ 南部 俊和 氏)
・「金属AM技術の普及に向けて」(東芝エネルギーシステムズ㈱ 辻 大輔 氏)

3.2 セミナー「金属AM技術の現状と課題」(2022.3.23,オンライン開催)
 外部向けセミナーとして,(公財)溶接接合工学振興会主催のセミナー企画に関わり,AM委員を派遣した。
・「溶接技術からワイヤーアーク方式積層造形技術(WAAM)へ」(大阪大学 国際共創大学院 平田 好則 氏)
・「レーザービーム方式積層造形(L-PBF)の現況とこれから」(㈱NTTデータザムテクノロジーズ 酒井 仁史 氏)
・「航空エンジン・エネルギー分野におけるDED方式金属積層造形技術の開発」(川崎重工業㈱ 岩崎 勇人 氏)
・「電子ビーム方式積層造形の特徴と課題」(㈱ I H I 毛利 雅志 氏)
・「金属AM用粉末の製造方法とAMならでは材料開発」(日立金属㈱ 大坪 靖彦 氏)
・「金属AMにおける課題 ―AMにおけるDfAMと品質保証―」(三菱重工業㈱ 石出 孝 氏)

4.研究WG
 AM委員で構成された研究WGが以下の通り稼働し始めた。
 WGによる共同研究は,研究開発のコスト軽減,リスク分散又は期間短縮,異分野の事業者間での技術等の相互補完等によって,研究活動を活発で効率的なものとし,技術革新が促進されることを期待される。
・WG1:金属AM材料の機械的特性に及ぼす製造条件の影響評価に関する研究
・WG2:チタン合金ワイヤを用いたDEDの高速化,高精度化に係る研究
・WG3:造形プロセスと造形体品質の相関についての研究(準備中)

2020年度活動

1.委員会概要
 欧米や中国からAM生産技術の実用化が遅れ,技術力格差と競争力低下が懸念される中,生産技術の確立を検討している各社から日本溶接協会が産学一体となり分野横断的に課題解決にあたることが期待されていた。第37期第1回定例理事会(2020年7月8日開催)で委員会設置が承認されると,重工等のエンドユーザを中心に,装置・設備,粉末・ワイヤ,ガス等のメーカが本委員会に参画し,各社の取組事例や課題を共有することとなり,委員会運営を担うために設置された幹事会では,要素技術の更なる進化に向けて,共通基盤技術を抽出し,国内大学等との共同研究と成果の共有の方法について模索してきた。そして,AM生産技術について,一層多様な分野に波及させていく必要から,外部に向けた公開セミナーを企画し,ものづくり各社の取組みを紹介し,全体が活発になるよう問題提起してきた。

2.幹事会
 当委員会の円滑な運営のために幹事会を設置し,事業方針,企画,ルール関係の取りまとめなど,次の諸検討を行った。特に,重工各社等を中心としてそれぞれ核となるWGを編成し,次年度から幅広い業界でのAM技術の実用化に向けた共同研究を進めるために,WGからそれぞれ課題解決のための計画案を共有した。
・次年度事業計画(予算実績報告含む)
・学会やIIWとの連携
・共同研究方案(継続中)
・オープンセミナー企画
・コロナガイドライン策定
・内規策定
 幹事会の開催状況は以下の通りである。

2.1 第1回 幹事会(2020年9月1日,Webex Meetings会議室)
議事
1) 前回本委員会(2020.7.28)議事録(案)の確認
2) 委員会規則(案)の確認
3) 委員会内規(案)の確認
4) 第3回委員会以降の話題(意見交換)(積層材料,装置・エンドユーザ,AMにおける安全衛生,招待講演,進め方など)
5) 次回(第2回)委員会(2020.9.16)の確認
6) その他

2.2 第2回 幹事会(2020年10月27日,Webex Meetings会議室)
議事
1) 前回幹事会(2020.9.1,第1回)議事録(案)の確認
2) 前回本委員会(2020.9.16,第2回)議事録(案)の確認
3) 幹事会メンバーについて
4) 共同研究の在り方と共通的課題の検討について
 -オープンで開発できるターゲット(機器・部材)の可能性
 -エンドユーザ各社のニーズに応じた産-産-学の協働
5) 次回(第3回)委員会(2020.11.18)の確認
6) 2021年度 事業計画案
7) IIW2022 東京大会について
8) その他(次回日程など)

2.3 第3回 幹事会(2021年1月6日,Webex Meetings会議室)
議事
1) 前回幹事会(2020.10.27,第2回)議事録(案)の確認
2) 前回本委員会(2020.11/18,第3回)議事録(案)の確認
3) AM委員会における共同研究について
4) 第4回本委員会(1/15)について(AM幹-20-17)
5) オープンセミナー(1/28)について
  ・ガイドライン案
  ・3D積層造形技術委員会ルートからの申込みについて
6) その他
  ・委員会名簿(全体)
  ・次回日程

2.4 第4回 幹事会(2021年2月12日,Webex Meetings会議室)
議事
1) 前回幹事会(2021.1.6,第3回)議事録(案)の確認
2) 前回本委員会(2021.1.15,第4回)議事録(案)の確認
3) オープンセミナー(2021.1.28,第1回)の総括
4) 次回本委員会(2021.3.17,第5回)について
5) 産-産-学の共同研究について
6) その他
  ・委員会名簿(全体)
  ・令和3年度 溶接学会春季全国大会シンポジウム案内(4/16(金)13:00-17:00)
  ・出欠管理システムについて
  ・次回日程の確認

2.5 第5回 幹事会(2021年3月1日,Webex Meetings会議室)
議事
1) 前回幹事会(2021.2.12,第4回)議事録(案)の確認
2) オープンセミナー(2021.1.28,第1回)アンケート集計報告
3) 2020年度活動報告案(本委員会前審議)
4) 推定決算・来年度予算案(本委員会前審議)
5) 産-産-学の共同研究について ※各WGから具体的な運営案準備
6) その他

3.本委員会
 委員会運営上の報告事項及び提案の審議のほか,技術講演として参画各社からの取組事例及び課題の発表により情報を共有した(以下)。
3.1 第1回 本委員会議事(2020年7月28日,溶接会館2階ホール(Webex Meetings会議室併用))
1) 3D積層造形技術委員会準備会議事メモ(6/9)
2) AM技術委員会の活動について
3) 3D積層造形技術委員会規則(案)
4) 3D積層造形技術委員会運営内規(案)
5) 秘密文書等の取扱いに関するガイドライン
6) 「AM技術の現状と今後」(三菱重工業㈱ 石出 孝 氏)
7) 「レーザメタルデポジション方式による積層・補修技術の開発」(川崎重工業㈱ 岩崎 勇人 氏)
8) 「電子ビーム方式の造形技術開発と材料開発への期待」(㈱IHI 毛利 雅志 氏)
9) 3D積層造形技術委員会 部会・委員会リスト(案)

3.2 第2回 本委員会議事(2020年7月28日,溶接会館2階ホール(Webex Meetings会議室併用))
3.2.1 委員会議事
1) 前回委員会(2020.7.28)議事録(案)の確認
2) 委員会規則(案)の確認
3) 委員会運営内規(案)の確認
4) その他
5) 幹事会報告

3.2.2 技術講演
1) 「日立における積層造形プロセス技術の開発」(日立製作所㈱ 朴 勝煥 氏)
2) 「住友精密のAM技術を適用した熱交換器の開発取り組み」(住友精密工業㈱ 梅山 和也 氏)
3) 「AMの今,そして将来 ~ Design for AMの取り組み ~」(東芝エネルギーシステムズ㈱ 辻 大輔 氏)
4) 「自動車モノづくりにおけるディジタル化とAM技術への期待」(日産自動車㈱ 総合研究所 南部 俊和 氏)

3.3 第3回 本委員会議事(2020年11月18日,溶接会館2階ホール(Webex Meetings会議室併用))
3.3.1 委員会議事
1) 前回委員会(2020.9.16)議事録(案)の確認
2) 2021年度事業計画案
3) 委員会組織 監事・幹事案
4) その他(幹事会報告,オープンセミナー,IIW2022ご案内ほか)

3.3.2 技術講演
1) 「積層造形用チタン粉末のあれこれ」(㈱大阪チタニウムテクノロジーズ 大橋 善久 氏)
2) 「ニコンのLMD装置開発と新しいものづくりへの提案」(㈱ニコン 石川 元英 氏)
3) 「日立金属のAMへの取組とAMならでは材料の開発」(日立金属㈱ 大坪 靖彦 氏)
4) 「液体ロケットエンジンにおけるAMの適用事例と課題について」((国研)宇宙航空研究開発機構 沖田 耕一 氏)
5) 「パウダDED方式金属3DプリンタLAMDAのご紹介」(三菱重工工作機械㈱ 倉本 博久 氏)

3.4 第4回 本委員会議事(2021年1月15日,Webex Meetings会議室)
3.4.1 委員会議事
1) 前回本委員会(2020.11.18)議事録(案)の確認
2) 産-産-学の共同研究の方法について
3) オープンセミナー(2021.1.28)について
4) その他(幹事会報告,オープンセミナー,IIW2022ご案内ほか)

3.4.2 技術講演
1) 「産業ガスメーカー大陽日酸におけるAMの取組みについて」(大陽日酸株式会社 中田 竜 氏)
2) 「金属3D積層造形へのガスアトマイズ粉末の適用」(山陽特殊製鋼㈱ 柳谷 彰彦 氏)
3) 「金属3D プリンタによるアルミニウム合金の積層造形への取り組み」(東洋アルミニウム㈱ 田中 昭衛 氏)
4) 「三菱電機グループの金属3Dプリンタ開発への取り組み」
  <電子ビーム金属3Dプリンタのご紹介>(多田電機㈱ 宮田 淳二 氏)
  <レーザワイヤDEDのご紹介>(三菱電機㈱ 橋本 隆 氏)

3.5 第5回 本委員会議事(2021年3月17日,溶接会館2階ホール(Webex Meetings会議室併用))
3.5.1 委員会議事
1) 前回本委員会(2021.1.15)議事録(案)の確認
2) 出欠管理システムご利用のお願い
3) 2020年度活動報告案について
4) 推定決算・来年度予算について
5) オープンセミナー(2021.1.28,第1回)報告
6) 産-産-学の共同研究の方法について
7) その他

3.5.2 技術講演
1) 「Air LiquideにおけるAdditive Manufacturingへの取り組み」(日本エア・リキード(合)  清野 健司 氏)
2) 「パウダーベッド方式電子ビーム積層造形装置のご紹介と電子顕微鏡による造形品」(日本電子㈱ 眞部 弘宣 氏)
3) 「AMプロセスのパーソナライズ(個別化開発)の必要性」(㈱NTTデータザムテクノロジーズ 酒井 仁史 氏)
4) 「TRAFAMの活動とISO/TC 261について(仮)」(近畿大学 池庄司 敏孝 氏)

4.オープンセミナー(第1回)(2021年1月28日,Webex Meetings会議室)
 外部に向けた公開セミナーを企画し,以下の国内のものづくり各社の取組みを紹介しながら,わが国の国際市場における現状や方向性を問いかけ,AMの実用技術を確立・発展するために問題提起した。

テーマ:欧米に対抗する日本のAM技術の現状
1) 「レーザメタルデポジション方式による積層・補修技術の開発」(川崎重工業㈱ 岩崎 勇人 氏)
2) 「DfAMによる最新AM技術」(三菱重工業㈱ 笠見 明子 氏)
3) 「電子ビーム方式の造形技術開発と材料開発への期待」(㈱IHI 毛利 雅志 氏)
4) 「日立における積層造形プロセス技術の開発」(㈱日立製作所 朴 勝煥 氏)
5) 「AM技術を適用した航空機用熱交換器の開発」(住友精密工業㈱ 梅山 和也 氏)
6) 「AM業界の概観とDesign for AM」(東芝エネルギーシステムズ㈱ 辻 大輔 氏)
7) 「自動車モノづくりにおけるデジタル化とAM技術への期待」(日産自動車㈱ 南部 俊和 氏)