溶接構造物の非破壊検査(RT,UT,MT,PT,ET及びST)を行う検査機関(検査会社など)を認定するものであり,認定する検査部門の数によりA 種~D種に区分されています。認定区分の付加事項として,建築鉄骨検査適格事業者があります。
 認定の審査は,検査機関の組織機構,検査技術者の数(検査技術管理者,上級検査技術者及び検査技術者の数),試験・検査設備機器及び品質保証体制の構築状況について評価し,合格事業者に「認定証」が交付されます。

適⽤する規格

認定の種別

〇事業者の認定種別,検査部門数及び必要資格保有者数

認定種別認定検査部門検査技術管理者数認定検査部門の
上級検査技術者数
認定検査部門の
検査者技術者数
A種5又は65名以上16名以上該当検査部門
に各1名以上
該当検査部門の
上級検査技術者
1名につき、
 1~10名
B種3又は43名以上8名以上
C種21名以上4名以上
D種11名以上2名以上

認定検査部門

 認定検査部門は,非破壊検査方法によって,次のとおりとなります。
 ① 放射線検査(RT)
 ② 超音波検査(UT)
 ③ 磁気検査(MT)
 ④ 浸透検査(PT)
 ⑤ 渦電流検査(ET)
 ⑥ ひずみゲージ検査(ST)

建築鉄骨検査適格事業者

 上記の超音波検査(UT)部門の認定事業者は,WES 8701 附属書C に規定する付加要求事項に適合すれば「建築鉄骨検査適格事業者」として登録することができる。

認定の要件

 非破壊検査を業務とする法人等(登記された法人で,事業目的に非破壊検査業務が明記されていること)で,次の要件を満たすものとします。
 ① 非破壊検査の業務実績が原則3 年以上あること。
 ② 品質保証体制が整備されていること。
 ③ 検査業務を遂行するための必要な設備・機器を保有していること。
 ④ 上記「〇事業者の認定種別,検査部門数及び必要資格保有者数」の表に示す技術者が在籍していること。

認定の審査内容

 認定のための審査項目は次のとおりとなります。
 ① 法人の設立登記と組織機構
 ② 試験・検査の実績
 ③ 品質保証体制の構築と実施
 ④ 技術者の資格と構成人員
 ⑤ 認定に必要な設備及び機器

認定の仮申請と本申請の受付

 認定の仮申請,本申請については,随時受付けます。認定申請に必要な書類の入手,手続き,その他質問などは,当協会本部事務局のCIW 認定担当までお問合せください。

認定審査

 本申請を受付した事業者については,毎年7~8月頃と1~2月頃に事業者に対して認定のための審査(書類審査,現地審査)を行います。

認定の登録

 認定審査に合格し,所定の認定登録手続を行った事業者を登録し,認定証(毎年4 月1 日付と10 月1 日付)を発行します。

認定証の有効期間と認定の更新

 事業者認定の有効期間は3 年間とする。また,認定を更新しようとする場合には,有効期限の半年前までに申請するものとする。

認定に必要な設備及び機器

 認定検査部門に必要な以下の表に示す設備及び機器を保有していること。また,検査業務に必要な数量を保有していること(リースを含む)。

〇事業者の認定種別,検査部門数及び必要資格保有者数

認定に必要な技術者の任務,登録条件及び登録手続き

(1)技術者の任務 

  技術者の任務及び責任は,以下の表 のとおりとなります。

〇技術者の任務及び責任

(2)検査技術管理者,上級検査技術者及び検査技術者の登録条件と登録手続き

 各技術者の登録条件として,認定事業者又は認定を取得しようとする事業者に所属している技術者であること。以下の表 に示すJSNDI 資格などの資格を保有し,検査技術管理者及び上級検査技術者はCIW 技術者試験を受験して合格しなければなりません。CIW 技術者試験や登録手続きに関する詳細については,当協会本部事務局CIW 認定担当までお問合せください。

〇技術者資格を得るために必要な資格