2024年度事業報告
1.本委員会
2024/6、2024/10、2025/3の3回にわたり本委員会を開催し、委員会議事の検討・承認および3.の技術講演会・見学会を実施した。また、第2回委員会は厚板向けの最適ロボット施工技術開発プロジェクトとの合同委員会とし、併せて見学会を実施した。
2.プロジェクト研究活動
2.1 知的情報処理制御・システム化技術検討プロジェクト(主査:金子裕良)
HDR機能を持つCMOSカメラなどが溶接現象の観察などに用いられてきている。そこで、これらのセンサ類の溶接ロボットへの適用状況の調査を行った。具体的には、溶接溶融現象の観察および画像処理など知的センシングする方法および、深層学習に基づく画像処理方法などについての情報収集および適用可能性を調査した。
2.2 厚板向けの最適ロボット施工技術開発プロジェクト(主査:中込忠男)
2.2.1 鉄骨溶接ロボット施工時の溶接欠陥の現状調査と対策案の構築
ロボット溶接使用時の溶接部の溶接欠陥の発生状況についてファブリーケータ3社で収集したデータについて再整理を行い、ディスカッションを行った。
今後,具体化を念頭に溶接ロボット使用時の溶接欠陥の発生の要因分析や対策について引き続き検討を行うこととした。
2.2.2 組立て溶接に使用する溶接材料が完全溶込み溶接の機械的性質に及ぼす影響
母材に550N/㎟級の建築構造用高強度鋼を使用している場合の完全溶込み溶接部において、開先内に組立て溶接を行う場合、組立て溶接の溶接材料の影響に関して、溶接材料と組立て溶接長さを変えて行った溶接施工試験の実験結果を対象に、硬さ試験を実施し、溶接割れ発生状況との関係を検討し、「組立て溶接の溶接材料が完全溶込み溶接部の機械的性質に及ぼす影響(その5)組立て溶接の硬さ試験」と題して日本建築学会大会にその成果を発表した。
2.2.3 鉄骨溶接ロボットの分野開拓
これまで様々な溶接ロボットシステムが開発され、コラム・仕口等に広く適用されており、今後さらなるロボットの活用が期待されている。関連する新技術のひとつとして、狭開先J-STAR溶接をとりあげ、施工方法、溶接部特性、物件適用例等の事例について情報収集を行った。
また、建築鉄骨ロボット溶接技術に関連して、次年度以降のテーマの一つとして角形鋼管柱溶接のパス間温度の管理手法について問題点などを抽出し、パス間温度測定実験計画について検討を進めた。
3.技術講演会及び見学会
3.1 技術講演会
3.1.1 第1回本委員会
特別講演①「溶接ロボットコントローラーG4によるアプリケーション展開」
パナソニックコネクト株式会社 岩谷 正義 氏
特別講演②「タブレットによる教示レスシステム」
株式会社ダイヘン 藤澤 祥 氏
3.1.2 第2回本委員会
技術講演会は開催されなかった。
3.1.3 第3回本委員会
特別講演①「柱製造ラインの構築と新たな取り組み」
川田工業株式会社 堀 望智大 氏
特別講演②「極低スパッタアーク溶接パッケージの紹介」
株式会社安川電機 稲垣 史紀 氏
3.2 見学会
2024年度は、コベルコ建機株式会社広島事業所殿(広島県五日市)にて、同社の建設機械車両の開発製造現場などを見学した。




