2025年度事業計画

1.業務委員会

1.1  溶接機の市況調査

1.2  技術委員会との連携強化

1.3  部会活動の検討

1.4  日本溶接協会賞候補者の検討

1.5  講演会・見学会の検討

2.技術委員会

2.1  技術委員会は、その下に「アーク溶接機小委員会」、「抵抗溶接機小委員会」を置き、溶接機器及び関連機器の技術進歩に伴う基盤強化・普及に努め、特に近年はJISと国際規格(IEC・ISO)との整合化作業のみならず、国際規格作成に積極的に参加し、日本案の採用も目立つようになってきた。さらに、国内・国際規格をベースにした関連法規・法令への原案作成にも積極的に関与している。また、電気用品安全法に関連する技術基準などの関連法規・法令への原案作成にも積極的に関与しており、製造業者ならびに一般ユーザへの技術普及に貢献している。

さらに、技術委員会と業務委員会との連携を密にするため、情報交換の場を持ち、相互理解に努めている。

当技術委員会の活動項目を以下に示す。

① 溶接機器及び関連機器の技術的諸問題の検討、及びそれに伴う処理

② 溶接機器及び関連機器に関する国内規格(JIS、WESなど)の原案作成

③ 溶接機器及び関連機器に関する国際規格(IEC、ISOなど)への対応

④ 溶接機器及び関連機器に関する法規・法令・技術指針への対応(電安法・電波法など)

⑤ 溶接機製造技術を原点とした技術展開の可能性調査

⑥ 関連する周辺分野からの技術情報収集と新しい技術分野の調査・研究

⑦ 溶接機器及び関連機器の普及・啓発活動

⑧ 溶接機器の安全衛生に関わる分野の調査・研究

⑨ IT時代に対応した社内外情報収集・発信インフラの整備支援活動

⑩ 関連分野の動向に対する認識を深め、溶接業界のレベル向上に資するための技術講演会の実施(テーマは環境・エネルギー・表面処理・マルチメディア・生産システムなどから企画)

2.2  規格・法令関係対応

① 国内規格・法令関係

・JIS C 9300-7(トーチ)改正原案の対応、フォローを行う。

② 国際規格受付文書の整理

・IEC文書の整理及び回答を作成する。

・ISO文書の整理及び回答を作成する。

2.3  その他

① 対外委員会等への協力

・規格委員会 専門委員として加瀬技術副委員長を派遣する。

・規格委員会薄板接合技術小委員会(SC 6対応)に加瀬技術副委員長、西脇委員、岩本委員を派遣する。

・総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波利用環境委員会CISPR B作業班に金子委員を派遣する。

・溶接情報センター運営委員に山根技術委員長を派遣する。

・電気用品調査委員会に市川委員を派遣する。

・電気用品安全法の性能規定化に対応するJIS開発 性能規定化WG(家電G)に山根技術委員長を派遣する。

・電気学会 IEC/SC77A WG2 対応委員会に杦村委員を派遣する。

   ・安全衛生・環境委員会に市川委員を派遣する。

② 電気用品安全法改正対応プロジェクト

・電気用品安全法の抜本改正に対応するために、性能規定化に必要なJISの審議計画を立てる。

③ 特化則対応情報収集プロジェクト

・Mn規則の情報を収集する。

④ 業務委員会との連携

・技術委員会と業務委員会間の連携を密にするため、情報交換の場をもち相互理解に努める。

⑤ 情報の電子化・共有化

・各委員会配布資料を新資料配布システムに掲載し、情報共有化を進める。会議もペーパーレス化を進めている。

⑥ ISO/TC 44/SC 10との情報交換

・ISO/TC 44/SC 10との情報交換の場を設ける。

2.4  アーク溶接機小委員会

2.4.1 WG及びSG活動

① 溶接機使用環境改善対応WG(抵抗小委合同)

抵抗溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。

・EMCに関する国際規格及び国内法制化等の情報収集。

・CISPR国内委員会へのCD案等の賛否回答をする。

② 溶接機EMF調査検討WG(抵抗小委合同)

抵抗溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。

・IECのEMF規格に対応する。

・EMF指令の動向を調査する。

・IEC 62822-1(電気溶接機 EMF基本規格)、IEC 62822-2(アーク溶接電源)、IEC 62822-3(抵抗溶接装置)への対応をする。

・EMFの計測と評価をする。

③ 溶接材料部会との連絡会

・溶接材料部会との連携(相互の情報共有)を強化する。

④ アーク溶接機規格対応WG

・ISO/IEC/JIS/WESへの投票原案及びコメントを作成する。

・JIS C 9300シリーズへの対応を行う。

⑤ JIS C 9300-1/-3(溶接電源/起動及び安定化装置)改正規格化検討WG

・JIS C 9300-1/-3改正および制定を行う。

・効率の測定方法の確認を行う。

⑥ JIS C 9300-7(溶接トーチ)改正規格化検討WG

・原案作成委員会への対応を行う。

・JIS C 9300-7改正フォローを行う。

⑦ 直流アーク溶接機検討WG

    ・直流アーク溶接と交流アーク溶接の比較資料を作成し、溶接協会のWEBサイトで公開する。

2.5  抵抗溶接機小委員会

2.5.1 WG及びSG活動

① 溶接機使用環境改善対応検討WG(アーク小委合同)

アーク溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。

・EMCに関する国際規格及び国内法制化等の情報収集。

・CISPR国内委員会へのCD案等の賛否回答をする。

② 溶接機EMF調査検討WG(アーク小委合同)

アーク溶接機小委員会との合同WGとして活動を継続する。本年度は次の内容を重点的に推進する。

・IECのEMF規格に対応する。

・EMF指令の動向を調査する。

・IEC 62822-1(電気溶接機 EMF基本規格)、IEC 62822-2(アーク溶接電源)、IEC 62822-3(抵抗溶接装置)への対応をする。

・EMFの計測と評価をする。

③ 規格(ISO/IEC/JIS/WES)改正検討WG

・ISO/IEC/JIS/WESへの投票原案及びコメントを作成する。

④ SC 6小委員会対応WG

・ISOへの投票原案及びコメントを作成する。

・JIS/WES改正への対応を行う。

・海外規格の調査及び検討を行う。

⑤ JIS C 9318(水冷2次ケーブル)規格改正対応WG

・JIS C 9318の追補を作成する。

⑥ EMC要求事項動向調査SG

・IEC62135-2 の内容調査を行う。

⑦ 化学物質対応検討SG

・法規制にかかわる化学物質の種類調査を行う。

(注)

EMF:Electric and Magnetic Fields(電磁場(界))

EMC:The Electromagnetic Compatibility(電磁両立性)

CISPR:Comite International Special des Perturbations Radioelectriques

(国際無線障害特別委員会:The International Special Committee on Radio Interference)