進化するアーク溶接~デジタル化と積層造形~(2026/11/24開催)

2026年7月31日公開

(第12回溶接・接合プロセス研究委員会主催シンポジウム)

開催趣旨

 

 19世紀後期にアーク溶接が発明されて以来,同溶接法はものづくりの基盤技術として連綿と引き継がれてきており,現在もさらなる高度化に向けて研究・開発が続けられている.とくに近年では,DXをはじめとする様々なデジタル技術の発展により,アーク溶接においても電源のみならず,センシング技術や画像処理技術,さらにはAI・IoTを活用した溶接システム全体の知能化・高度化が図られている.一方,製造技術の新たな潮流としてアディティブ・マニュファクチュアリング(AM)が注目を集める中,従来の肉盛溶接よりもさらに高精度かつ高能率での積層造形が求められており,これに対し,アーク溶接の適用があらためて見直されている.とくに,大型部材の造形に適したワイヤアーク式金属積層造形(WAAM)は,アーク溶接技術を基盤とするAMプロセスとして大きな期待が寄せられている.
 このような背景の下,当委員会では,ものづくりの基盤技術である溶接・接合技術の視点から,AMをはじめとする各種製造技術の高度化と,溶接・接合技術のうち アーク溶接技術に関連する取り組みに焦点をあてることとした.本シンポジウムでは,アーク溶接を中心として,最新の溶接電源・施工技術,画像センシング,アーク現象の可視化・解明,さらにはワイヤアーク式金属積層造形技術まで,溶接技術に関わる研究者・技術者の皆様を講師に迎え,我が国におけるものづくりの高度化に向けた溶接界としての取り組みに関する最新情報をご紹介させていただく機会として企画した.さらに,講師の皆様を含む参加者全員で,アーク溶接のデジタル化と積層造形技術の現状および将来展望についてディスカッションする機会にしたいと考えている.今回の企画が皆様にとって新たな情報の共有と有意義な議論の場となれば幸いである.

開催要領

1.開催日2026年11月24日(火) 10:00~17:00(開場09:30)
2.会 場(一社)日本溶接協会 溶接会館2Fホール/WEB会場
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町4-20
3.定 員溶接会館  :70名 ※先着により締切り,都合による変更有
WEB会場  :100名
4.受講料協会会員:18,000円 (日本溶接協会 会員会社)
後援会員:21,000円 (後援団体・指定機関 会員会社)
一  般:26,000円 (上記以外)
※受講料区分の詳細は、「申込方法他」をご確認下さい.
※上記金額は消費税を含みます.現地,WEBでの受講料に差異はありません.

プログラム

①多様化するモノづくりのニーズに応える最新アーク溶接技術
 パナソニック コネクト株式会社 笠野 和輝 氏

モノづくりの現場において品質要求の高度化,多品種少量生産,人手不足が進む中,アーク溶接には様々なニーズに対応することが求められている.本講演では,薄板向け低入熱アーク溶接,溶接条件・品質の見える化によるDX,AIによる溶接外観評価といった多様なニーズに応える最新アーク溶接ソリューションを紹介する.
②鋼構造体の高性能化と施工効率向上を支えるアーク溶接技術
 JFEスチール株式会社 小西 恭平 氏

アーク溶接は,自動車,船舶,建築などの幅広い鋼材適用分野において,必要不可欠な溶接・接合技術である.近年では,鋼構造体の軽量化設計や溶接工程の自動化・省人化を背景として,溶接継手性能向上や施工能率向上に寄与可能な溶接技術が求められている.本講演では,これらのニーズに対するソリューションとして開発されたアーク溶接技術を紹介する.
③画像センサを用いた裏当て材有り横向裏波溶接施工技術について
 株式会社神戸製鋼所 石﨑 圭人 氏

溶接工不足と生産性向上ニーズの高まりを背景にロボット適用が拡大する一方,高難度溶接の自動化が課題である.本講演では,画像センサ搭載小型可搬型溶接ロボットにより横向初層裏波溶接の自動化を実現し,初層情報を活用した積層条件更新により最終層までの自動溶接を可能とする技術を紹介する.
④アーク溶接現象の可視化・解明と積層造形プロセスへの展開
 大阪大学 荻野 陽輔 氏

ワイヤアーク積層造形(WAAM)プロセスはアーク溶接と同様にアークプラズマと溶融金属の相互作用により構造物を作製する造形プロセスである.本講演では,数値シミュレーションならびにその場観察を通じてアーク溶接現象を可視化し,その知見に基づいてWAAMプロセスの高度化を検討した事例について紹介する.
⑤最新アーク溶接技術を活用したワイヤアーク式金属積層造形技術
 株式会社ダイヘン 小野 貢平 氏

ワイヤアーク式の金属積層造形技術は,他の造形方法と比較すると高能率で安く造形でき,大型サイズの造形にも適していることから近年期待が高まっている.最新溶接技術の一つとして知られる,交流プロセスを取入れたワイヤ送給制御溶接法では,スパッタ発生量が極めて少なく,低入熱かつ高溶着の特徴を持っており,本講演ではその特徴を活かした造形への効果を解説する.
⑥溶接で"つくる"時代へ ― WAAMが拓く大型金属積層造形の最前線 ―
 愛知産業株式会社 平出 興 氏

大型構造物への適用が進むWire Arc Additive Manufacturing(WAAM)は,溶接を応用した金属積層造形技術である.しかし,ロボットと溶接機を組み合わせるだけでは高品質なWAAMは実現できない.積層経路生成,入熱・変形制御,インプロセスセンシング,寸法補正,品質保証など,多様なプロセス技術を統合することが不可欠である.本講演では,構造物への適用事例を交えながら,WAAMを支える要素技術と産業応用の現状,今後の展望について紹介する.

申込方法他

(1)お申込はWEB専用となります(日本溶接協会ホームページトップでご案内).
(2)申込締切は,11月16日(月)とします。
   ※不明な点はパンフレットに記載の事務局メールへご連絡ください.
(3)「協会会員」は,日本溶接協会本部団体会員となります。「後援会員」は,本シンポジウムの後援団体及び日本溶接協会指定機関の会員となります.
(4)申込確定後に届く“受講確定メール”には,受講番号,受講料お振込先,請求書・領収書等ご依頼の情報についてご案内します.
 ・受講料のお支払いはお振込みに限ります.
 ・原則として銀行口座への振込をもって領収に代えさせて頂きます.
 ・請求書やその他ご要望がある場合は,申込時の摘要欄にご記載頂くかメールでご連絡下さい.
(5)WEB受講者には,直前にWEB会議室情報(接続テスト情報含む)をご登録のメールへお知らせします.WEB会議システムはZoomを使用します.
(6)資料については,すべての受講者に対して事前に配布できるようご案内します.資料はパスワード付きPDF(印刷不可)を配布予定です.なお,現地受講者には同資料を刷り出し配布します.一部、配布を行わない講演もございます.
(7)次の事項を遵守していただきます.
  注意事項
  1. WEB受講するときは,下記を遵守願います.
   ・事務局から送付する招待メールに記されたURL等の参加者限定情報を第三者に伝えません.
   ・参加者以外に講演を視聴させることや参加者以外が講演を視聴可能な状態にしません.
   ・複数台のPC等で入室しません.
   ・WEB会議室に入室された受講者の名称が確認できない場合に,当日お知らせいただきますが,お尋ねに応じない場合は,会議室の外へ移動されます.
  2. 現地受講する場合で,ご体調のすぐれないときは,聴講をお断りすることがございます.
  3. 本シンポジウムの運営に支障をきたす行為が発覚した場合,本シンポジウムを中断,強制的に停止又は終了,WEB受講の場合はWEB会議室の外へ移動されることがあります.
  4. 本シンポジウムに係る一切のデータについては,複写,記録,保存及び再配布しません.
  5. 本シンポジウムの主催者からの指示があれば従います.
  6. 申込確定後、受講料をお支払いいただきます.
   ※振込後の受講料は返却致しません。欠席の場合は,代理出席をお願い致します.
(8)現地参加の受講者向けにwi-fiは提供しておりません.
(9)ご昼食は各自ご用意下さい.
(10)本シンポジウムは,やむを得ない事情により運営上の変更等がある可能性がございます.
(11)ご記載いただいた個人情報は「個人情報保護に関する法律」に則り,一般社団法人日本溶接協会が定めた個人情報保護方針に従って管理いたします.詳細は別にお尋ね下さい.

以上