1.特許庁長官賞の推薦選考

 特許庁長官賞 推薦審査委員会を開催し、審査の結果1件を授賞候補として特許庁へ推薦した。

2.溶接関係特許に関する特許庁との協力

(1)特許庁との懇談会

特許出願に関わる法令や規則は毎年のように改正され、それらを注意深くフォローしていくことが必要不可欠である。

今年度は溶接会館とオンラインのハイブリッド開催とし、特許庁の審査第二部生産機械(加工機械)の齋藤健児室長、審査第一部調整課審査基準室の星野昌幸室長、工業所有権情報・研修館の落合弘之参事にご参加いただき、齊藤室長より「最近の特許行政」について、星野室長より「AI関連技術に関する審査に関する取組」について、落合参事より「J-PlatPatだけじゃないINPIT」について、それぞれ丁寧な解説をいただいた。

その後、情報交換、意見交換が行える場として、全体での討論会の時間を設け、活発な質疑討論となった。

開催日時2024年11月6日(水) 14:00~17:00
開催方式溶接会館会議室・Zoomウェビナー
内  容①「最近の特許行政」について
②「AI関連技術に関する審査に関する取組」について
③「J-PlatPatだけじゃないINPIT」
④ 意見交換会
参加者数61名(うち特許庁から5名)

(2)特許庁審査官、審判官の溶接研修

審査官・審判官がより的確に溶接技術の発明を理解するための一助として、実際に溶接を行ってみること等を通じて溶接技術に関する理解を深め、特許審査に役立てていただきたいとのことから溶接実習を実施することとした。

 今回の溶接実習については、(株)神戸製鋼所(特許委員会委員会社)に協力を要請した。

 特許庁からの参加者は5名であった。

日 時2024年12月17日(火)9:30~17:00
場 所コベルコ溶接テクノ(株) 溶接研修センター
内 容①溶接材料・施工に関する基礎知識や最近のトピックの座学
②設備見学
③被覆アーク溶接(一般棒、低水素棒)およびMAG溶接(ソリッドワイヤ、フラックス入りワイヤ)の実習体験

(3)特許庁審査官、審判官の溶接構造物製造現場見学

審査官・審判官がより的確に溶接技術の発明を理解するための一助として、実際に溶接を行っている現場を見学することで溶接技術に関する理解を深め、特許審査に役立てて行きたいとのことから工場見学を実施することとした。

今回の見学については、日本ファブテック(株)(日本溶接協会団体会員)に協力を要請した。特許庁からの参加者は12名であった。

日 時2025年3月12日(水)13:30~15:30
場 所日本ファブテック株式会社 取手工場
内 容①会社・事業所概要説明
②現場見学
③質疑応答

3.広報活動

溶接情報センターのコンテンツとして、特許行政に関する資料を公開した。