Application of NDT Technology
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2020年度 活動報告(2021.4.1)

非破壊試験技術実用化研究委員会(AN委員会) 2020年度活動報告
デジタルラジオグラフィ(D-RT)に関連するISO規格が2017年にJIS化され、JIS Z 3110(溶接継手の放射線透過試験方法―デジタル検出器によるX線及びγ線撮影技術)として制定されたのを受けて、JIS規格に基づいてIPなどを用いての試験体撮影を実施し、技術的検討を行うとともに採取したデータに関しての集合観察実験を行い、規格で規定されている値の妥当性などの検討を継続して進める計画であった。
しかし、本年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受けて、計画通りに進めることはできなかった。2018年度までの3ヶ年に実施した集合実験の結果を整理し、SNRによるフィルムラジオグラフィとコンピューテッドラジオグラフィ画像の比較、デジタルRTにおける画像観察環境の影響及びデジタル法による有孔形透過度計の識別性について再度の見直しを行った。
発表を予定している2020年に韓国で開催される第20回国際非破壊試験コンファレンス(12th WCNDT 2020)が2021年に延期されたが、新型コロナウイルス感染拡大が収まらないことから、さらに延期となり、2022年2月末から3月初めとなった。そのため、主に、発表原稿の再提出の準備を進めた。
2016年度までの検討結果及びその後の実験からも、観察者により識別性(きず、複線形像質計あるいは透過度計)にばらつきが生ずること、及び観察時の画像の表示条件に差異があることなどの課題解決の一助として、散乱線が十分に遮蔽しきれなかった画像を抽出して、再度撮影実験を行い、D-RT画像を取得することができた。これに対する集合観察実験を次年度に行う予定としている。
一方、AN委員会で発刊した“工業分野におけるデジタルラジオグラフィの基礎とその応用―フィルムからデジタルへの展開”を基に、昨年度に引き続き、コロナ対策を取った上で、参加人数を絞って、D-RTの技術講習会を東京でのみ開催し、D-RTの普及を図った。
さらに、溶接継手の非破壊試験に関するJIS規格及び溶接協会規格(WES)の見直しを行って、溶融溶接継手の外観試験に関する規格(JIS Z 3090)の改正に(一社)非破壊検査協会の協力を得て準備を進めた。
今後もD-RT技術者の拡大及び技術向上のためにAN委員会を継続するとともに、さらなるJIS Z 3110の普及、溶接継手に関わる非破壊試験の関連規格の調査・検討をも進める予定である。
以上