ステンレス鋼溶接(告知事項あり)

告知 ステンレス鋼溶接技能者の資格認証基準について

ステンレス鋼溶接技能者資格の評価試験や認証について規定している次の規格2件が改正となりました。

JIS Z 3821
(ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法
及び判定基準)
(旧)2001年度版
 →(新)2018年度版(2018年12月20日発行)
WES 8221
(ステンレス鋼溶接技能者の資格認証基準)
(旧)2016年度版
 →(新)2019年度版(2019年7月1日発行)

・新しいJIS Z 3821は日本産業標準調査会(JISC)のHPから閲覧、購入できます。

・新しいWES 8221は日本溶接協会のHPから閲覧購入できます。


今回の規格改正により、資格の種目構成に大幅な変更が生じています。
 新規格の適用(評価試験の実施など)は、2019年12月1日から開始します。

 (万一変更ある場合は、このページにて告知いたします。)
 従って、当面は現行の旧版規格での運用を継続します。

改正内容の概要、新規格の運用開始タイミング、旧規格から新規格への移行に伴う既得資格者への特例措置、各種料金について「ステンレス鋼溶接技能者資格の適用規格(JIS/WES)の改正に関する告知《資格種目構成の大幅変更や移行措置についてのご説明》」にまとめております。本紙もご確認下さい。

また、外観試験の合否判定に使用している規定書も次のとおり改正されました。

(旧)外観試験の合否判定指針(改2)
 (炭素鋼・ステンレス鋼:要領-WO認証-017)
 ↓
(新)外観試験の評価基準(改3)
 (炭素鋼・ステンレス鋼:要領-WO認証-017)

・新しい外観試験の評価基準は、日本溶接協会HPから購入できます。(閲覧はできません。また、新しいWES 8201にも要点は掲載されています。)

新しい外観試験の評価基準の適用は、上記規格と同じく、2019年12月1日から開始します。
 従って、当面は現行の合否判定指針での運用を継続します。

下表は、現在運用している旧版の内容を掲載しています。

1.ステンレス鋼溶接技能者資格の種類

溶接方法 資格の
級別
資格の種類
記号
溶接姿勢 試験材料の種類、
厚さ区分
溶接継手の
区 分
開先形状
被 覆
アーク
溶 接
基本級* N-1F 下向 炭素鋼板/
薄板・中板・厚板
板の突合せ
溶 接
I 形
又は
V形
なし
A-2FV形
(レ形
も可)
あり
N-2F なし
A-3F あり
N-3F なし
CN-F 下向 ステンレス鋼板/
中 板
板の突合せ
溶 接
V形
(レ形
も可)
なし
専門級 CN-F 下向
CN-V 立向
CN-H 横向
CN-O 上向
CA-O 上向あり
CN-P 水平・鉛直固定 ステンレス鋼管/
中肉管
管の突合せ
溶 接
なし
CN-PM**
ティグ
溶 接
基本級 TN-F 下向 ステンレス鋼板/
薄 板
板の突合せ
溶 接
I 形
又は
V形
なし
専門級 TN-V 立向
TN-H 横向
TN-O 上向
TN-P 水平・鉛直固定 ステンレス鋼管/
薄肉管
管の突合せ
溶 接
ガ ス
シールド
アーク
溶 接
基本級 MN-F 下向 ステンレス鋼板/
中 板
板の突合せ
溶 接
V形
(レ形
も可)
なし
専門級 MN-V 立向
MN-H 横向
基本級 MA-F 下向 ステンレス鋼板/
中 板
板の突合せ
溶 接
V形
(レ形
も可)
あり
専門級 MA-V 立向
MA-H 横向
* 基本級は、JIS Z 3801の N-1F、A-2F、N-2F、A-3F及びN-3F又はJIS Z 3821のCN-Fの何れを選択してもよい。
** 初めの1~3パスをティグ溶接で行い、その後を被覆アーク溶接で行う資格。

2.ステンレス鋼溶接技能者資格の受験資格

資格の級別受験資格
各種類の基本級1ヵ月以上溶接技術を習得した15歳以上の者*
各種類の専門級3ヵ月以上溶接技術を習得した15歳以上の者で、 各専門級に対応する基本級の資格を所有する者。ただし、基本級の試験に合格することを前提として基本級の試験と専門級の試験を同時に受験することができる。
* 労働安全衛生法に基づく「アーク溶接等の特別教育」を修了していることが望ましい。

3.評価試験の内容

(1) 学科試験
  はじめて受験するときは、学科試験があります。出題内容は、次の分野です。

    a)ステンレス鋼の一般知識 b)ステンレス鋼と溶接材料 c)溶接機の構造と操作
    d)溶接施工 e)溶接部の試験と検査 f)溶接作業での安全衛生

(2) 実技試験
  試験は、JIS Z 3821にもとづいて行い、外観試験及び曲げ試験により評価します。

4.研修テキスト

新版JISステンレス鋼溶接受験の手引き 日本溶接協会編(産報出版株式会社)