2024年度事業報告
本年度は3回の本委員会を開催した。第1回は5月31日に、第2回は11月12日のシンポジウム時に、第3回は2025年3月6日の見学会時に開催した。また、本委員会に先立って、4月30日には正副委員長幹事長会議でシンポジウム等の事前審議を行い、4月30日、5月31日、9月18日に行った幹事会では、主にシンポジウムの開催について審議を行った。本年度も、見学会を行った。
1. 委員会・シンポジウム
(1) 第1回委員会 2024年5月31日(金) 溶接会館5階B会議室
2023年度活動報告、2023年度決算・監査報告、2024年度事業計画案、2024年度予算案、2024年度体制について承認された。またシンポジウム及び見学会についての審議に加え、以下の3件の技術講演を行った。
① 「ダイカストの車体部品への適用と超大型化」(リョービ株式会社 井澤龍介 氏)
② 「自動車車体材料・接合技術動向」(日産自動車(株) 樽井 大志 氏)
(2) 第2回委員会 2024年11月12日(火) 溶接会館3階 研修室
シンポジウムのテーマと講演者について審議した。
(3) シンポジウム 2024年11月12日(火)(一社)日本溶接協会 溶接会館2階ホール(WEB会議室併用)
第10回シンポジウム「GXに向けた自動車分野の溶接・接合技術の展開」
総勢6名の講師より以下の講演を開催した。講演終了後に総合討論の時間を作り、議論を深めることで、聴講された皆者からのご要望やご意見等を幅広く収集することができた。
①「エネルギーミニマムでのモノづくりを実現する固相接合法」
国立大学法人 大阪大学 藤井 英俊 氏
②「GXに向けた自動車分野におけるアルミニウム合金の溶接・接合技術の展開」
(株)UACJ 福田 敏彦 氏
③「自動車の電動化と接合技術の進化」
日産自動車(株) 樽井 大志 氏
④「Hondaにおける金属AM活用状況と自動車分野への適用拡大にむけて」
(株)本田技術研究所 木皮 和男 氏
⑤「レーザ・アークハイブリッド接合法による異材接合技術の開発」
(株)ダイヘン 惠良 哲生 氏
⑥「ダイカストの車体部品への適用と超大型化」
リョービ(株) 井澤 龍介 氏
(4) 第3回委員会 2025年3月6日(木)㈱小松製作所 会議室
第10回シンポジウムの総括及び2024年度活動報告案の審議を行った。
2. 見学会(2025年3月6~7日)
(株)小松製作所粟津工場および福井県工業技術センターの施設を見学させていただくとともに、質疑応答や意見交換を通じて様々な知見を共有した。(株)小松製作所では、会社および粟津工場の説明の後、溶接工場および組立第一工場を見学した。福井県工業技術センターでは、福井県やセンターの取組について説明があり、「摩擦エレメント接合法によるアルミニウム合金と鋼の異材接合」や「福井県工業技術センターのレーザー加工技術の研究開発」についてご紹介いただいた。また、レーザープロセッシング室を見学させていただいた際には、同センターで開発された装置について詳しく解説していただいた。