委員会の趣旨及び活動
AN委員会前身の「低エネルギーγ線源実用化試験委員会(略称Yb委員会)」の国産 Yb-169 線源の安定供給及び原子力分野での再処理施設における配管の検査への実用化など活動目的が達成されると,各種プラントなどにおける溶接構造物などの安全性を確保することの重要性が年々高まり,Yb委員会に代えて発足したAN委員会が応えることとなった。
近年は,国内でフィルムラジオグラフィ(以下F-RTという。)に代わってのD-RTがISO規格の制定によって,各種産業界からJIS化が強く望まれた。これに応えるべく, 先ずは実験をとおして試験研究成果を盛り込んだD-RTの参考図書を発刊している。また, これを用いてD-RTを実施する試験技術者の国内初の技術講習会を開催して, 規格に基づく適正なD-RT試験技術の普及を行ってきている。そして,いよいよISO規格のJIS化を実現させ,現在は,D-RTの現場適用を容易にするための方案を検討している。
一方,きず高さの測定にも対応して試験研究を進めるほか,実験による試験研究成果に関しては, 国内の非破壊試験に関する研究の場はもとより国外のコンファレンスにおいても発表を重ねている。また, 国際の場での情報交換を積極的に実施し,委員会活動に役立てている。

活動方針
(1)年3~4回程度の本委員会開催による最新技術情報の提供
(2)委員会運営のため,下部組織活動(タスクフォース)の推進
(3)関連技術の試験研究と成果発表ガイドブックなどの発刊
(4)関連規格の対応(普及,制定改廃等維持)
(5)刊行物の発刊
など