2026年現在、化学機械溶接研究委員会(以下、本委員会という)には、2つの小委員会及び7つのWGの計9つの組織が次の通り活動してます。
1. N2バックシールド適用評価合同小委員会
溶接材料部会との合同で、ステンレス鋼のティグ片面溶接で一般的に用いられているArガスに代わり、N2ガスの適用性を評価することを目的として活動してます。
2. 溶接技術仕様作成小委員会
化学プラント・圧力設備の溶接施工について、我が国で利用可能な溶接技術仕様書を構築することを目的に2024年度に発足しました。米国規格のAPI RP 582をベースに技術仕様を4分野に分類して検討を行うとともに、米国規格にはない非破壊検査の仕様や、関連国内法規での溶接施工に関する規定に関する仕様も織り込み、WESとして構築することを目指してます。
3. 委員会活性化(旧:委員会運営WG)
本委員会の将来ビジョンの構築、活動テーマの探索、講演話題の調査・分析、国際活動などを目的とした委員会運営・将来展開に関する検討を行ってます。
4. FFS適用推進WG(旧:WES 2820改正WG)
WES2820改正WGは、2020年から5年間の活動の結果、WES2820:2026として改正されました。今後は、WG名称を「FFS適用推進WG」に変更し、WES2820を始めとする供用適性評価技術の実機適用を推進するWGとして、活動の軸足を、FFS技術の普及、教育、調査に移します。 当WGは、WES2820:2026の次回改正時期に、改正WGとしての活動を再開する予定です。
5. 溶接補修WG
「プラント圧力設備の溶接補修指針」改訂版の発行に伴い、2026年2月に溶接補修シンポジウムを開催いたしました。今後は、指針の改訂作業の際に判明しました、ASME PCC-2(Repair of Pressure Equipment and Piping)に規定されている当て板補修についての検証を進めて参ります。また、溶接補修シンポジウムの継続的な開催についても対応いたします。WES 7700-1~-4(溶接補修)に基づく整備と信頼性を高めるための追加調査などによる拡充を行ってます。本指針の改訂ドラフトを作成し、現行のWES 7700規格群の改正と続編規格について計画してます。
6. DSSガイドライン講習会WG
2024年度に産報出版(株)から発刊した技術図書「二相ステンレス鋼の溶接―溶接施工のかんどころ―」を用いたシンポジウムの開催について検討していきます。
7. 圧力設備の設計施工技術伝承WG(旧:圧力設備の溶接設計施工講習会WG)
圧力設備の設計・製作分野における技術者育成と技術伝承を図るため、圧力設備の構造・製作方法を決定するための基本設計、溶接施工要領、品質管理のポイントなどを取り纏めたテキストを2023年3月に作成しました。このテキストを使用した第3回「圧力設備の溶接設計施工テキスト講習会」を計画します。
今後、第4回目の講習会用にテキストを作成を開始しますが、最新情報を取り入れてテキストの一部を改訂するため、内容の検討に着手いたします。
8. WES 7700改正WG
溶接補修WGで作成されました圧力設備溶接補修指針(改訂版)が2025年10月に発行されました。これを受けまして、2019年に改正されましたWES 7700規格群を圧力設備溶接補修指針の改訂内容及び新たな知見を今回の改正に反映していきます。
また、圧力設備溶接補修指針(改訂版)に記載されている「内面ライニング」をWES 7700規格群への反映要否を検討していきます。
9. 海外活動WG
圧力設備の製作技術、維持・保全技術に関する海外規格の動向・最新情報を収集し、フィードバックすることにより、本委員会の技術研究や規格・ガイドライン化などの各活動をサポートします。また、委員会活動の海外展開を画策し、我が国の化学機械分野に有益な情報提供を図るとともに、国際規格化を促進します。




