4.6銀ろう付

告知 銀ろう付溶接技能者の資格認証基準について(2021.10)

銀ろう付技能者資格の認証について規定している次の規格が、2021年10月1日付で改正となりました。
WES 8291(銀ろう付技能者の資格認証基準)
・新しいWES 8291は日本溶接協会のHPから閲覧購入できます。

今回の改正点は次のとおりです。
・WEB 申請(e-Weld)への移行に対応するためサーベイランス方法についての文言を変更

新規格の適用は、2021年10月1日以降の評価試験から適用を開始しています。

1.銀ろう付技能者資格の種類

ろう付方法資格の種別記号ろう付姿勢試験材料の種類、厚さ区分ろう付継手の区分
銀ろう付 FA-Cu 下向 銅板/薄板 板の重ね継手
FA-S 炭素鋼板/薄板
FA-SUS ステンレス鋼板/薄板
PA-Cu 水平固定 銅管/薄肉管 管の重ね継手

2.銀ろう付技能者資格の受験条件

資格の級別受験条件
各種類の資格1ヵ月以上ろう付技術を習得した15歳以上の者で、かつ、次の事項のいずれかを満足していること。
(1)労働安全規則に基づく「ガス技能講習」を修了している。
(2)在学中の高等学校または職業訓練機関において(1)と同等の安全教育・技能講習を修了している。

3.評価試験の内容

(1) 学科試験
  はじめて受験するときは、学科試験があります。出題内容は、次の分野です。

    a)銀ろう付の一般知識 b)銀ろう付器具の構造と操作 c)銀ろう付材料
    d)銀ろう付継手の性質 e)銀ろう付部の試験と検査 f)銀ろう付作業での安全衛生

なお、次のいずれかを満足する場合には、銀ろう付の学科試験を省略できます。
・JIS Z 3891及びWES8291に基づく評価試験に合格したことがある者
・JIS Z 3891及びWES8291に基づく評価試験で学科試験に合格し、有効期間内の学科試験合格証明書を現有する者

(2) 実技試験
  試験は、JIS Z 3891にもとづいて行い、外観試験及びX線試験又は気密試験により評価します。

4.試験に使用できる溶接材料及びガスについて

・評価試験で使用できる溶接材料リスト(PDF)
 *評価試験で使用できる使用溶接材料は、受験申請時に選択した溶接材料のみ使用可とし、評価試験当日の使用溶接材料の変更は不可となる予定です。

5.研修テキスト

JIS銀ろう付受験の手引き 日本溶接協会広報出版委員会編(産報出版株式会社)