4.5プラスチック溶接

告知 プラスチック溶接技能者の資格認証基準について(2021.10)

プラスチック溶接技能者資格の認証について規定している次の規格が、2021年10月1日付で改正となりました。
WES 8231(プラスチック溶接技能者の資格認証基準)
・新しいWES 8231は日本溶接協会のHPから閲覧購入できます。

今回の改正点は次のとおりです。
・WEB申請(e-Weld)への移行に対応するためサーベイランス方法についての文言を変更

新規格の適用は、2021年10月1日以降の評価試験から適用を開始しています。

1.プラスチック溶接技能者資格の種類

溶接方法資格の級別資格の
種別記号
溶接姿勢試験材料の種類溶接継手の区分開先
形状
ホットジェット
溶 接
基本級 PVC-F 下向ポリ塩化ビニル板 板の突合せ溶接 V形 なし
専門級 PVC-V 立向
PVC-H 横向
PVC-O 上向
基本級 PP-F 下向 ポリプロピレン板 板の突合せ溶接 V形 なし
専門級 PP-V 立向
PP-H 横向
PP-O 上向
基本級 PE-F 下向 ポリエチレン板 板の突合せ溶接V形 なし
専門級 PE-V 立向
PE-H 横向
PE-O 上向

2.プラスチック溶接技能者資格の受験条件

資格の級別受験条件
各種類の基本級1ヵ月以上溶接技術を習得した15歳以上の者
各種類の専門級3ヵ月以上溶接技術を習得した15歳以上の者で、各専門級に対応する基本級の資格を所有する者。ただし、基本級の試験に合格することを前提として基本級の試験と専門級の試験を同時に受験することができる。

3.評価試験の内容

(1) 学科試験
  はじめて受験するときは、学科試験があります。出題内容は、次の分野です。

    a)プラスチックの一般知識 b)溶接法と溶接施工法 c)溶接機の諸性質
    d)試験検査及び補修 e)安全衛生

なお、次のいずれかを満足する場合には、プラスチック溶接の学科試験を省略できます。
・JIS Z 3831及びWES8231に基づく評価試験に合格したことがある者
・JIS Z 3831及びWES8231に基づく評価試験で学科試験に合格し、有効期間内の学科試験合格証明書を現有する者

(2) 実技試験
  試験は、JIS Z 3831にもとづいて行い、外観試験及び引張試験により評価します。
  (注) 試験に使用する溶接機器,溶接材料及び裏当ては、受験者が用意してください。

4.試験に使用できる溶接材料及びガスについて

・評価試験で使用できる溶接材料リスト(PDF)
*評価試験で使用できる使用溶接材料は、受験申請時に選択した溶接材料のみ使用可とし、評価試験当日の使用溶接材料の変更は不可となります。

5.研修テキスト

JISプラスチック溶接受験の手引き 日本溶接協会広報出版委員会編(産報出版株式会社)