UH委員会(主査:安藤良夫)

研究テーマ 国産超高張力鋼および溶接部基準設定に関する研究
研 究 期 間 1965〜1973年(昭和40〜48年)
研 究 目 的  超高張力鋼は海外において、ロケットなど高度の性能を要求される分野で使用され、研究されているが、150〜200kgf/mm2級の国産各種超高張力鋼とその溶接部強度、溶接性に関し基礎研究を行い、基準設定に関する資料を得る。
研 究 内 容  鋼材10種、TIGワイヤ9種を試作し、それらについて共同研究を行った。
 靭性試験、溶接性試験、その他種々の試験を実施。
 当初靭性に対する基準設定を目標の一つとしていたが、種々制約のため大型破壊試験が十分実施できず、基準の提案は一部の試験結果に総合的判断を加えて行わざるを得なかった。
研 究 成 果  種々の試験を通じて、貴重な特性を得る事が出来た。
 共同研究実施の間に、東京大学のロケット打ち上げがつぎつぎ行われ、国産人工衛星の打ち上げへと発展してきたが、本研究の成果は、それらの成功の陰で、大きな役割を果たし得た。