RCT委員会(主査:稲垣道夫)
研究テーマ | 再熱割れ試験方法の検討 |
研 究 期 間 | 1986〜1990年(昭和61〜平成2年) |
研 究 目 的 | エネルギー製造プラントの圧力容器における再熱割れについて、実機プラントでの割れを評価する再熱割れ試験方法を確立する。 |
研 究 内 容 | 従来まで提案されている再熱割れ試験方法は、鋼材の再熱割れ感受性の相対比較、ならびに再熱割れの発生要因解析を目的としたものであるため、それらにより、実機において再熱割れが発生するか否かを判断する事は困難である。 そこで本委員会では、実機で再熱割れ発生の危険性の最も高いノズル部での溶接残留応力、塑性歪及びPWHTによる応力緩和とクリ-プ歪の解析を行った。 それらの結果を踏まえて、軸対称再熱割れ試験を用いれば、実機のノズル部に生じる溶接及びPWHT時の応力と歪を再現できる事を明らかにした。 |
研 究 成 果 | 実機ノズル部の溶接継手においては、開先が浅く、パス数が少ない場合が再熱割れ発生の可能性が高くなるため、実溶接施工においては、開先深さとパス数を増加させて、力的条件を緩める事が重要である事を明らかにし、実機プラントにおける再熱割れ防止に貢献した。 |