溶接施工フォーラム : JIS B 8285の解釈について

投稿者 トピック
weldbird
  • 投稿: 5
JIS B 8285の解釈について
JIS B 8285 圧力容器の溶接施工方法の確認試験
(https://kikakurui.com/b8/B8285-2010-01.html)
について数点質問させていただきたいことがございます。

? 4 c) 母材の厚さが異なる継手を認定する場合、両方の母材の厚さが"確認される母材厚さの区分"でないといけないのでしょうか。
例えば試験材の厚さが9mmの場合確認される母材の厚さの区分は1.5~18mmですが、このPQRで18mmと19mmの板厚の開先溶接を認定できますでしょうか。

? 4 K) 1) "試験温度の区分は,試験温度の下限を区分とする。"
とはどのように解釈したらよろしいでしょうか。
例えば、他の項目ではPQRと同じ区分のWPSは認定されると認識しているのですが、衝撃試験のデータはWPSには記載されないと思うので、この項目の解釈に悩んでいます。

? 付属書C.3 b)について、同等の開先溶接の"同等"とは
"PQRとWPSで各項目の区分が同じ"という意味でしょうか。
もし違う場合は解釈をご教示頂きたいです。
 
?付属書C.3 d)とe)では裏あてあり/なしに関わらず、両面溶接を行う場合は確認試験を省略できるとありますが、そもそも両側溶接という区分はなかったと思います。なぜこのような記述なのでしょうか。

以上のうち、幾つかでもご回答いただければ幸いです。
勉強不足故、表現や前提の解釈が正しくないことがあるかと思いますので、その点でのご指摘も頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。
samiec
  • 投稿: 177
Re: JIS B 8285の解釈について
weldbirdさん

規格に関する本質的な解釈はさておき、一応、常識的な範囲で回答を試みます。

1. 製品溶接部の母材の厚さが異なる場合は、両方の板厚がPQRのQualified Rangeに入っていることが基本です。したがって、この例では、19mmの製品厚さがあるのであれば、9.5mm以上の試験材を使ったPQRを用意したほうがいいです。もし9mmのPQRがすでにあるのであれば、18mmのPQRを作成すれば、将来の適用範囲が広がります。PQRは会社の財産ですので、たくさん作ることに躊躇する必要はありません。

2. 衝撃試験の温度の区分は、日本語がわかりにくいですが、PQRの衝撃試験温度を下回るような最低設計温度の製品には、そのPQRを使ってはいけないということです。
>衝撃試験のデータはWPSには記載されないと思うので・・・
と書かれていますが、そのジョブで規定されている衝撃試験の規定値をWPSに書くのはまったく問題ありませんし、むしろ積極的に記載することをお勧めします。WPS自体でなくても、WPSリストなどにせめて最低設計温度は記載すべきです。そうでないと、参照しているPQRが使えるのか否か、判断できませんね。

3. 施工法試験が省略できる条件ですので、weldbirdさんの解釈で正しいです。

4. 製品の溶接で両側溶接を行う場合は、本文の4 g)の規定によらず、PQRに裏当てがあってもなくても、他の区分の条件が満たせばそのPQRで製品WPSをQualifyできるということです。もっと言えば、4 g)の規定は、片側溶接継手の場合だけに限定された区分ということになります。

以上でよろしいでしょうか。1.の場合などは、厚さの異なる継手の場合は、溶接部の厚さは薄いほうの厚さと同じと解釈すれば、厚い方の母材の厚さは関係ないという解釈もあるでしょう。そういった点は、あくまで規格の運用として、発注者と施工者の合意の上で、仕事を進めてよいと思います。この点が、法律の規定の扱いとは異なる点です。
weldbird
  • 投稿: 5
Re: JIS B 8285の解釈について
samiecさん

すべての質問にご回答いただきありがとうございます。

samiecさんの仰る、厚い方の母材の厚さは関係ないという解釈もある、という話はついこの前の仕事でも出てきました。
規格の運用方法は発注者と施工者の合意に基づくことを心に留めておきます。



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回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。