溶接施工フォーラム : ASME ? 靭性試験の要求について

投稿者 トピック
weldbird
  • 投稿: 5
ASME ? 靭性試験の要求について
初歩的な質問かと思いますが、ASME ? 靭性試験の要求についてご教示頂きたいです。

QW-171.1の"引用するコード"とは何を指しているのでしょうか。
例えば材料の規格でしょうか。
材料の規格として衝撃値が規定されている母材を用いた溶接接手は母材と同等の衝撃値を要求されると解釈できるのかなと考えています。

また、QW-251.2の他のセクションで、靭性試験が指定されている材料に対して要求され…とありますが、こちらも例えば材料の規格のことを指しているのでしょうか。

厚かましいお願いですが、衝撃試験の要求について基本的な考え方もあわせてご教示頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

samiec
  • 投稿: 177
Re: ASME ? 靭性試験の要求について
weldbirdさん

ASME IX の本質的な、しかも最も重要なポイントの一つですので、このような疑問を持つことはとても大切なことです。
過去に、このフォーラムで同じような内容のご質問をいただいておりますので、まずそれをご確認ください。

http://www.jwes.or.jp/forum/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=929&viewmode=flat

さらに、ご不明な点やご質問があれば、このフォーラムに遠慮なくお問合せください。
weldbird
  • 投稿: 5
Re: ASME ? 靭性試験の要求について
samiecさん

ご丁寧な対応をしていただきありがとうございます。

ご提示いただいた過去の質問を拝見させていただきました。
ASME ?は溶接の要求事項として下位に位置する規格である旨、勉強になりました。

その上で再度お聞きしたいことがございます。
上位のCodeであるSection VIIIや溶接構造物の設計要件で衝撃試験の要否が規定されておらず、溶接の母材に材料規格に靭性値が規定されている場合,QW-171.1やQW-251.2での"コード"は材料規格を指す(PQRで衝撃試験が必要)と解釈して良いのでしょうか。

お手数でございますが、お手すきの際にご返信いただけると幸いです。
samiec
  • 投稿: 177
Re: ASME ? 靭性試験の要求について
weldbirdさん

再度のご質問の答えは、No です。
溶接構造物を設計・製作する規格等で、もしその製品の溶接部に衝撃試験の要求がないのであれば、PQRには衝撃試験の記録は必要ありません。

「上位のCodeであるSection VIIIや溶接構造物の設計要件で衝撃試験の要否が規定されておらず、溶接の母材の材料規格に靭性値が規定されている場合」という事例を具体的に挙げてみてください。

ご質問の意味は十分に理解しますが、たとえばSection VIII-1 のUCS-66から、設計温度(MDMT: 材料の最低設計温度)とその部材の板厚から、使用する材料に衝撃試験が要求されないのであれば、そもそも母材の購入仕様書に衝撃試験の要求もしなくてよいのです。もちろん、オプションで母材の購入時にシャルピーの要求をしてもいいです。これは、我々ファブリケーターの責任で決められます。
(ただし、オーステナイト系ステンレス鋼の場合は、もう少し条件が複雑です。お時間があれば、UHA-51を読んでみてください。)
weldbird
  • 投稿: 5
Re: ASME ? 靭性試験の要求について
samiecさん

ご返信いただきありがとうございます。

この質問は具体例があってのものではなく、溶接部の靭性は母材のそれと同等以上という保証が必要であるだろうという思い込みによるものでした。

ご提示いただいた情報を参考にして今一度きちんとした理解に努めます。

ご丁寧なご対応を頂きありがとうございました。
samiec
  • 投稿: 177
Re: ASME ? 靭性試験の要求について
weldbirdさん

私の説明が悪かったのかもしれませんが、決して思い込みということではなく、実際の設計の状況を理解する必要があるということです。

その溶接構造物を、たとえば低温で使用するような場合は、当然設計者としては、その設計温度で十分な靭性を有する母材を選定しますね。その場合は、(その設計温度の程度にもよりますが)当然その溶接部にも同様な靭性が要求されるのは必然です。ただし、母材と溶接金属では、本質的に靭性値に差がありますので、必ずしも母材の靭性保証値が溶接金属にも適用されるとは限りません。

一方、特に靭性を懸念するような温度範囲で使用しなくても、靭性に富んだ母材を選定することは自由です。一般的に、高靭性の材料は溶接性もよいものが多いです。その場合、溶接構造物としては特に靭性の要求がないのであれば、高靭性の母材を使用したからといって、溶接金属にまで靭性の要求をする必要がないのは、理解できると思います。

逆に、オーステナイト系ステンレス鋼のように脆性破壊を起こさないような材料を用いた場合は、母材には靭性の要求がない場合でも、設計温度によってはその溶接部にのみ靭性試験(衝撃試験)が要求される場合もあります。

これは溶接設計の基本ですので、ご理解いただけるとありがたいです。




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回答しても、何の反応がなかったらちょっとサミシイと思うのです。
回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。