TM委員会(主査:金沢武)

研究テーマ 脆性破壊発生特性に基づく鋼材の材質判定基準の確立に関する研究
研 究 期 間 1969〜1975年(昭和44〜50年)
研 究 目 的  溶接構造物の脆性破壊に対しては伝播停止特性に基づいたWES-136「低温構造用鋼板判定基準」が制定され、JIS規格、その他規格の制定にも反映され貢献してきたが、CTOD概念その他新しい破壊力学手法を導入し、発生特性に基づいた判定基準案を作成する。
研 究 内 容  1973年度は軟鋼からHT80にいたる鋼材により、CTODの諸特性を調査し、同時にVシャルピー試験を中心とする基礎試験との関連を探った。 更に1974年度はCOD値に及ぼす板厚効果、特に50mm以上のデータが乏しく、板厚補正項の形、大きさにつき実験、検討を行った。
 さらに延性安定き裂発生時のCTOD(δ)及びδ
δθとなる温度 (T1)とVシャルピー試験との関連などにつき実験と解析を行った。
 1975年度は総合的検討を進め、報告書を纏める作業班とWES-136G種改定案作成作業班を組織し、活動を進めた。
研 究 成 果  活動の結果は「脆性破壊発生特性に基づく、鋼材の材質判定基準の確立に関する共同研究」としてまとまり、第2回高張力鋼板に関する研究発表会において公表した。