活動報告
2022年度 活動報告(2023.4.1)
2022年度 機械部会 活動報告
機械部会では、本部会(ボイラ、圧力容器、配管)及びパイプライン小委員会、並びに国際溶接学会(IIW)第XI委員会に対応する日本溶接会議(JIW)の第11委員会による年4回の定例合同会議を開催し、この内1回は、化学機械溶接研究委員会との合同会議を開催している。また、年1、2回のパイプライン敷設工事現場等の調査・見学会を行い、これらを通じて最新の技術情報を収集し、製造技術の革新による生産性や品質の向上に関する技術検討及び討議を行ってきた。しかしながら、昨年度に続き今年度は新型コロナ感染拡大の影響を受け活動を大きく制限された。そのような状況下での活動概要を以下に報告する。
1.本部会関係
1.1本部会開催日程
・第115回2022年5月26日 溶接会館会議室とWeb会議の併用(機械部会総会を開催)
・第116回2022年7月15日 東京ビッグサイト会議室とWeb会議の併用(ウェルディングショー)
・第117回2022年9月1日 溶接会館会議室とWeb会議の併用
・第118回2022年12月13日 化学機械溶接研究委員会と合同 溶接会館会議室とWeb会議の併用
・第119回2023年2月21日 溶接会館会議室とWeb会議の併用
1.2JIS、WES等の新規格案、改正動向の紹介及び改正への対応
WES規格の制改廃案件について、部会内で書面審議を行った。また、規格委員会への参加及び規格委員会内に設置されている破壊試験(ISO/TC 44/SC 5)対応小委員会に2名の委員を登録した。
1.3ボイラ、圧力容器、パイプラインの溶接に関する委員会への参加と技術情報の紹介
IIW-XI委員会、日本圧力容器研究会議(JPVRC)へ参加し情報共有を行った。また、ボイラ製造関連法規の改訂を目的に設置された肉盛溶接補修調査委員会に参画し、JGA指-204-21「高圧導管指針」等の関連法規調査を実施した。
1.4特別講演会の開催
溶接技術の動向についての知見を広めることを目的に、特別講演会を年数回開催している。今年度は以下の講演会を開催した。
・第115回本部会
「パイプライン溶接金属ミクロ組織としてのアシキュラ―フェライトについて」:
熊本大学 寺崎 秀紀 教授
・第117回本部会
「ITERの概要」:日鉄パイプライン&エンジニアリング(株) 矢野 嘉孝 氏
「Influence of Sulfer Content Molten Pool Geometry in TIG Welding of High Manganese Stainless Steel」:日鉄エンジニアリング(株) 木坂 有治 氏
1.5化学機械溶接研究委員会との合同会議(第118回本部会)
機械部会から以下の2件の報告を行った。
・「中圧ガス導管による水素輸送技術と課題」:大阪ガスネットワーク(株) 石黒 俊 氏
・「高マンガンステンレス鋼のTIG溶接時における硫黄含有量が溶け込み深さに及ぼす影響」:日鉄エンジニアリング(株) 木坂 有治 氏
1.6会員の動向
現会員は、10社と2団体で、㈱IHI、三菱重工業㈱、東京ガスネットワーク㈱、大阪ガスネットワーク㈱、東邦ガスネットワーク㈱、㈱神戸製鋼所、JFEエンジニアリング㈱、日鉄エンジニアリング㈱、日鉄パイプライン&エンジニアリング㈱、独逸機械貿易㈱、(一社)日本ガス協会、(公社)日本水道協会で昨年度と同様であった(順不同)。
2. パイプライン小委員会活動
2.1最新のパイプラインの溶接及び施工技術の情報収集及び技術論文の調査と技術検討
パイプライン溶接技術に関する情報収集を行った。IIW及びASMEのInternational Pipeline Conference(IPC)のパイプラインの溶接、施工技術に関する論文等を調査し、有意なものとして以下の論文の解説と技術討議を行った。
・IPC2020-9444「Improving Reliability of Carbon Steel Girth Weldsin Sour Environment」:(株)神戸製鋼所 古川 尚英 氏
・IIW2022_IC_H5「Physical simulation based HAZ characterization of different pipeline steel grades」:日鉄パイプライン&エンジニアリング(株) 藤田 周亮 氏
2.2パイプライン関連工事現場の調査
大阪ガスネットワーク(株)の共同溝内配管敷設状況を見学した。共同溝内にガス導管専用の敷設区画を確保した中に600Aの鋼管を敷設しており、河川を下越しするための20mもの鉛直配管などを見学した。溶接作業は既に終了していたが、作業の大変さを物語るものであった。また、そのライン延伸用のシールド工事(600A鋼管を敷設するための直径2mのシールド)も見学した。配管作業はシールドが完成した後実施するため、溶接に携わる技術者がシールド工事自体を間近に見る機会は少なく、今回の見学は有意義なものであった。
3.1 2022年IIW年次大会第XI委員会への対応
2021年度 活動報告(2022.4.1)
2021年度 機械部会 活動報告
機械部会では、本部会(ボイラ、圧力容器、配管)及びパイプライン小委員会、並びに国際溶接学会(IIW)第XI 委員会に対応する日本溶接会議(JIW)の第11 委員会による年4 回の定例合同会議を開催し、この内1 回は、化学機械溶接研究委員会との合同会議を開催している。また、年1、2 回のパイプライン敷設工事現場等の調査・見学会を行い、これらを通じて最新の技術情報を収集し、製造技術の革新による生産性や品質の向上に関する技術検討及び討議を行ってきた。しかしながら、昨年度に続き今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け活動を大きく制限された。そのような状況下での活動概要を以下に報告する。
1.本部会関係
1.1 本部会開催日程
・機械部会総会 新型コロナウイルスの感染拡大により書面審議を実施し6/7 付で全ての議案を可決。
・第112回 2021年9 月6 日 溶接会館会議室とWEB 会議の併用
・第113回 2021年12月7日 化学機械溶接研究委員会と合同 溶接会館会議室とWEB 会議の併用
・第114 回 2022年2月24日 溶接会館会議室とWEB 会議の併用
1.2 JIS、WES等の新規格案、改正動向の紹介及び改正への対応
WES 規格の制改廃案件について、部会内で書面審議を行った。また、規格委員会への参加及び規格委員会内に設置されている破壊試験(ISO/TC 44/SC 5)対応小委員会に2 名の委員を登録した。
1.3 ボイラ、圧力容器、パイプラインの溶接に関する委員会への参加と技術情報の紹介
IIW-XI 委員会については参加を見送った。日本圧力容器研究会議(JPVRC)についてはWEB 会議で参加し、活動状況や技術情報を部会内で紹介した。
1.4 特別講演会の開催
溶接技術の動向についての知見を広めることを目的に、特別講演会を年数回開催している。今年度は集合しての講演会が困難だったため、化学機械溶接研究委員会との合同会議のみでの講演となった。
1.5 化学機械溶接研究委員会との合同会議
機械部会から以下の2 件(髙澤氏、中村氏)の講演を行った
・「国内初のドライチャンバー工法による海底配管補修工事」: 日鉄エンジニアリング㈱ 髙澤 大志 氏
・「Polysoude ツインアークTIG・ホットワイヤーTIGer Technology の紹介」: 独逸機械貿易㈱ 中村 嘉克 氏
1.6 会員の動向
現会員は、10社と2団体で、㈱IHI、三菱重工業㈱、東京ガス㈱、大阪ガス㈱、東邦ガス㈱、㈱神戸製鋼所、JFE エンジニアリング㈱、日鉄エンジニアリング㈱、日鉄パイプライン&エンジニアリング㈱、独逸機械貿易㈱、(一社)日本ガス協会、(公社)日本水道協会で昨年度と同様であった(順不同)。
2. パイプライン小委員会活動
2.1 最新のパイプラインの溶接及び施工技術の情報収集及び技術論文の調査と技術検討
パイプライン溶接技術に関する情報収集を行った。IIW 及びASME のInternational Pipeline Conference(IPC)のパイプラインの溶接、施工技術に関する論文等を調査し、有意なものとして以下の論文の解説と技術討議を行った。
・IPC2020-9685「Rational Limits of High-Low Misalignment in Girth Welds」: JFE エンジニアリング㈱ 矢野 良明 氏
・IPC2020-9658「Material Properties and Flaw Characteristics of Vintage Girth Welds」: 独逸機械貿易㈱ 佐藤 文昭 氏
2.2 パイプライン関連工事現場の調査
東京ガス㈱のガス導管専用橋の耐震補強工事を見学した。新型コロナウイルス感染への対応もあり、2班に分かれて見学を実施した。補強工事は半自動溶接で行われており、船で橋脚補強現場へ移動し間近で溶接補強工事状況を確認するとともにガス専用橋の歩廊部歩いて上部からも台船上での作業を確認した。
3. IIW-XI委員会対応
3.1 2021 年IIW 年次大会第XI 委員会への対応
今年度も昨年度に引き続きWEB 会議となったが、今年度は不参加となった。
以上