Mechanical Engineering Division

活動報告

平成30(2018)年度活動報告(H31(2019).4.1)

機械部会では、本部会(ボイラ、圧力容器、配管)及びパイプライン小委員会、並びに国際溶接学会(IIW)第XI委員会に対応する日本溶接会議(JIW)の第11委員会による年4回の定例合同会議を開催し、この内1回は、化学機械溶接研究委員会との合同会議を開催している。
また、年1、2回のパイプライン敷設工事現場等の調査・見学会を行っている。これらを通じて最新の技術情報を収集し、製造技術の革新による生産性や品質の向上に関する技術検討及び討議を行ってきた。その主な活動概要を以下に報告する。

1.本部会関係
1.1 本部会開催日程

・第101回 2018年 5月31日 溶接会館10階特別会議室 部会総会
・第102回 2018年  9月 6日 独逸機械貿易(株) 会議室
・第103回 2018年12月11日 溶接会館2階ホール 化学機械溶接研究委員会と合同
・第104回 2019年  3月14日 溶接会館4階B会議室

1.2 JIS、WES等の新規格案、改正動向の紹介及び改正への対応
WES規格の制改廃案件について、部会内で書面審議を行った。また、規格委員会への参加及び規格委員会内に設置されている破壊試験(ISO/TC 44/SC 5)対応小委員会に2名の委員派遣をしている。

1.3 ボイラ、圧力容器、パイプラインの溶接に関する委員会への参加と技術情報の紹介
IIW-XI委員会、日本圧力容器研究会議(JPVRC)へ参加し、これら外部委員会での活動状況や技術情報を部会内に紹介した。

1.4 特別講演会の開催
溶接技術の動向についての知見を広めることを目的に、特別講演会を年数回開催している。今年度は次の2講演を開催した。
・第101回本部会
「溶接部材料試験の実際~現場における悩み事・解決策・課題など~」:
㈱IHI検査計測 佐藤 浩幸 氏
・第104回本部会
「拡散水素に及ぼす溶接ワイヤ関連因子の影響と拡散水素を低減する溶接プロセス」:
㈱神戸製鋼所 迎井 直樹 氏

1.5 溶接継手の機械試験に関する規格のアンケート調査結果の分析
溶接継手の機械試験に関する規格の講習会を機械部会主体で開催して欲しいと言う要望を受けて、具体的なニーズ把握のために各種規格のユーザへのアンケート調査を実施し(2017年度)、分析と方向性について検討した。

1.6 化学機械溶接研究委員会との合同会議(第103回本部会)
機械部会より次の2件の報告を行った。
・「デジタルRTに対する取り組み事例」:
GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ㈱ 菱田 寛之 氏
・「高圧ガスパイプラインの硬さの上限について」:
東京ガス㈱ 小口 憲武 氏

1.7 会員の動向
現会員は、10社と2団体で、㈱IHI、三菱重工業㈱、東京ガス㈱、大阪ガス㈱、東邦ガス㈱、㈱神戸製鋼所、JFEエンジニアリング㈱、新日鉄住金エンジニアリング㈱、日鉄住金パイライン&エンジニアリング㈱、独逸機械貿易㈱、(一社)日本ガス協会、(公社)日本水道協会で昨年度と同様であった(順不同)。

1.8 現場見学会の実施
第102回本部会に合わせて、部会員の独逸機械貿易(株)殿のデモショップで、同社が扱う溶接機、切断開先加工機の実演見学が行われ、知見を得た。

2. パイプライン小委員会活動
2.1 最新のパイプラインの溶接及び施工技術の情報収集及び技術論文の調査と技術検討

パイプライン溶接技術に関する情報収集を行った。IIW及びASME のInternational Pipeline Conference(IPC)のパイプラインの溶接、施工技術に関する論文等を調査し、有意なものとして以下の論文の解説と技術討議を行った。
・IPC 2016-64503「Long Term (1970 to 2015) Trending of the Nine Prescriptive Pipeline Threats」:
日鉄住金パイプライン&エンジニアリング㈱/真鍋氏
・Effect of anodizing on direct joining properties of aluminum alloy and plastic sheets by friction lap joining:
㈱神戸製鋼所/栗山氏

2.2 パイプライン敷設工事現場の調査
大阪ガス㈱泉北バイパスラインのパイプライン敷設現場及びステーションの見学会を9月14日に実施した。
このラインは大阪ガス㈱が湾岸ラインと第2東部ラインのバイパスラインとして建設しているパイプライン工事で、泉北製造所第二工場内のステーション工事も同時に行われていた。
バイパスラインは延長約1.2km、材質API 5L-L450(X65)、600A×15.1tの最高使用圧力7MPaの高圧ラインである。湾岸ライン(7MPa)と第2東部ライン(4MPa)で設計圧力が違うため、ステーション部は、湾岸ライン側のステーションは材質API 5L-L450、600A×15.1t、第2東部ライン側のステーションは材質API 5L-L360、600A×12.0tを使用し、開削部の溶接方法は開先角度40°V開先のマグ自動溶接、ステーション部の溶接方法は初層ティグ溶接+マグ自動溶接で実施していた。

泉北バイパスライン見学会
(大阪ガス、2018.9.14)



パイプライン見学会の集合写真
(大阪ガス、2018.9.14)

2.3 最近のパイプラインの溶接施工技術とその将来」の改訂・発行
2002年に編纂し、2014年に第2回改訂を行った「最近のパイプラインの溶接施工技術とその将来」の第3回改訂のための編集を各委員が分担して実施した。第3回改訂版は2019年3月の完成を目指している。
編集会議(実績)
・4月15日 I-STEP湘南
・9月 6日 アピタテラス横浜綱島会議室

3. IIW-XI委員会対応
3.1 2018年IIW年次大会(インドネシア、バリ)第XI委員会への対応

第XI委員会へは、委員会への出席は無かったものの情報収集に努めている。技術発表はパイプラインを含めて12件であった。
以上

平成29年度活動報告(H30.4.1)

機械部会では、本部会(ボイラ、圧力容器)及びパイプライン小委員会、並びに国際溶接学会(IIW)第XI委員会に対応する日本溶接会議(JIW)の第11委員会による年4回の定例合同会議を開催し、この内1回は、化学機械溶接研究委員会との合同会議を開催している。また、年1、2回のパイプライン敷設工事現場などの調査・見学会を行っている。これらを通じて最新の技術情報を収集し、製造技術の革新による生産性や品質の向上に関する技術検討及び討議を行ってきた。その主な活動概要を以下に報告する。

1.本部会関係
1.1 JIS、WES等の新規格案、改正動向の紹介及び改正への対応

WES規格の内、機械部会に関連の深いWES改正原案4件(WES6601、WES8101、WES8701、WES8706)、及び廃止原案3件(WES2021、AWE8705、WES8706)の書面審議を行った。また規格委員会への参加と活動紹介及び規格委員会内に新たに設置された、破壊試験小委員会に2名の委員が参加した。
1.2 ボイラ、圧力容器、パイプラインの溶接に関する委員会への参加と技術情報の紹介
IIW-XI委員会、日本圧力容器研究会議(JPVRC)へ参加し、これら外部委員会での活動状況や技術情報を部会内に紹介した。
1.3 特別講演会の開催
溶接技術の動向についての知見を広めることを目的に、特別講演会を年数回開催している。今年度は次の5講演を開催した。
・「LNGタンクの構造と溶接の変遷」:㈱IHI 中西 保正氏
・「国内/海外のパイプライン施工」:新日鉄住金エンジニアリング㈱ 谷中 幸司氏
以下100回記念講演
・「高圧ガスパイプライン(茨城~栃木幹線)の施工と溶接・非破壊検査」:東京ガス㈱ 飯田 貴之氏
・「磁気回転アーク突合せ溶接法の現状」:愛知産業㈱ 今泉 啓氏
・「水素ステーション技術について」:日鉄住金パイプライン&エンジニアリング㈱ 藤田 周亮氏
1.4 溶接継手の機械試験に関する規格のアンケート調
溶接継手の機械試験に関する規格の講習会を機械部会主体で開催して欲しいと言う要望を受けて、具体的なニーズ把握のために各種規格のユーザへのアンケート調査を実施した。
1.5 化学機械溶接研究委員会との合同会議
機械部会より次の2件の報告を行った。
・「9%Cr 鋼溶接金属中のM23C6 粒子粗大化挙動におよぼす微量B 添加の影響」:
㈱神戸製鋼所 坂野 泰隆 氏
・「埋設ガスパイプライン円周溶接部を対象とした溶接きず管理基準の合理化に向けた取り組み」:
東京ガス㈱ 三津谷 維基 氏
1.6 第100回記念大会の開催
機械部会定例会100回を記念して、部会委員に加え過去の部会委員の方々を招待し、記念講演を実施した。
1.7 会員の動向
現会員は、10社と2団体で、㈱IHI、三菱重工業㈱、東京ガス㈱、大阪ガス㈱、東邦ガス㈱、㈱神戸製鋼所、JFEエンジニアリング㈱、新日鉄住金エンジニアリング㈱、日鉄住金パイライン&エンジニアリング㈱、独逸機械貿易㈱、(一社)日本ガス協会、(公社)日本水道協会で昨年度と同様であった。(順不同)
2.パイプライン小委員会活動
2.1 最新のパイプラインの溶接及び施工技術の情報収集及び技術論文の調査と技術検討

機械部会の活動に協力しつつパイプライン溶接技術に関する情報収集を行った。IIW及びASME のInternational Pipeline Conference(IPC)のパイプラインの溶接、施工技術に関する論文等を調査し、有意なものとして以下の論文の解説と技術討議を行った。
・IPC 2016-64206「DESIGN OF IN-SERVICE REPAIR WELDING PROCEDURES FOR OPERATING PIPELINES:CRITICAL ASSESSMENT OF VARIABLES AFFECTING RESTRAINT LEVEL AND HEAT-AFFECTED ZONE MICROSTRUCTURES OF VINTAGE PIPELINES 」:JFEエンジニアリング㈱/勝木委員が解説
・「POLYSOUDE GTAW(TIG)溶接プロセス採用実績」:独逸機会貿易㈱/佐藤委員が解説
2.2 パイプライン敷設工事現場の調査
東京ガス㈱鬼怒ヶ丘分岐ラインのパイプライン敷設現場及び鬼怒ヶ丘バルブステーションの見学会を8月30日に実施した。
このラインは㈱コベルコパワー真岡が建設している国内初となる内陸型の火力発電所へ発電用ガスを供給するためのパイプラインであり、鬼怒ヶ丘バルブステーションとこの真岡発電所を結ぶ延長約1.4km、材質API5L-L415(X60)、400A×12.7tの最高使用圧力7MPaの高圧ラインである。溶接方法は開先角度40°V開先のTF+S(初層ティグ溶接+マグ自動溶接)で効率よく実施していた。
鬼怒ヶ丘バルブステーションは茨城~栃木幹線、古河~真岡幹線、鬼怒ヶ丘分岐ラインの3本の高圧幹線が集合するステーションであり、北関東におけるガス供給で使用する無線通信の拠点ともなっている。そのため高さ約80mの無線アンテナ兼ガス放散塔を有しているなど、バルブステーションとしては最大級のものであった。


図1.開削現場でのマグ自動溶接実施状況

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図2.見学会の集合写真

2.3 最近のパイプラインの溶接施工技術とその将来」の改訂・発行
平成14年に編纂し,平成26年に第2回改訂を行った「最近のパイプラインの溶接施工技術とその将来」の第3回改訂のための編集を各委員が分担して実施した。第3回改訂版は平成31年3月の完成を目指している。
3.IIW-XI委員会対応
3.1 2017年IIW年次大会(中国,上海)第XI委員会への出席
第XI委員会へは、日本から結城(IHI/Delegate)、坂野(神戸製鋼所)が出席した。技術報告はパイプライン関係5件、ボイラ・圧力容器関係6件であった。日本からは神戸製鋼所/板野氏が、「9%Cr鋼溶接金属のM23C6 粒子粗大化挙動におよぼす微量B 添加の影響」について報告した。
3.2 Sub-Commission(SC)活動への対応
XI委員会のSC-E(パイプライン)へは、パイプライン小委員会から委員を出しており、情報収集に努めている。