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はんだ関係の日本工業規格(JIS)官報公示のお知らせ

はんだ関係の日本工業規格(JIS)官報公示のお知らせ


主に当部会が中心となって、原案作成を担当した はんだ材料関係のJIS改正案(3規格)が、
下記の通り、平成29年3月21日に工業標準化法第12条の規定に基づき公示されましたのでお知らせします。


                      記

(1) JIS Z 3282 はんだ‐化学成分及び形状
【必要性】
鉛フリーはんだの普及に伴い利用されるはんだの種類が増加し、これらがISO 9453に追加された。さらに、環境への意識の高まりから不純物としての許容値が0.10%から 0.07%へ引き下げられた。また、審議中のIEC 61190-1-3には4種類の鉛フリーはんだを追加することを日本から提案しており、現行JISとの不整合が生じているため、改正が必要となった。
【期待効果】
日本提案で規格化されるはんだ合金を含む国際規格と整合させることで、我が国の電子機器製造業界の国際競争力を高めることが期待されるとともに品質・特性の向上に資する。
【主な改正点】
1.合金系、種類及び記号(箇条4)
表2 に8合金系、9種類のはんだを追加。pbの許容値を0.10%から0.07%に変更。新たに表示することとなった構成元素であるニッケル、ゲルマニウム、りん、ガリウムの略号及び構成元素(%)の対応値の表示例を追加。
2.附属書B(参考)新規に追加。

(2)JIS Z 3283 やに入りはんだ
【必要性】
この規格が引用する JIS Z 3197 「はんだ付用フラックス試験方法」が2012年に改正されたことでフラックスの分類に不整合が生じたこと、フラックス含有量、寸法に関して対応する ISO/1EC規格との不整合があることから、より厳しい国際基準に適合させるために、改正が必要となった。
【期待効果】
本規格を国際規格と整合させることで、我が国の電子機器製造業界の国際競争力を高めることが期待されるとともに、品質・特性の向上に資する。
【主な改正点】
1.種類(箇条4)「表 1 フラックスの分類」をJIS Z 3197 に準じて修正。
2.品質(箇条5)「表3 フラックスの含有量」に記号を追加。「表4フラックスの特性」に
フラックス飛び散りを追加。
3.寸法及び許容差(箇条6)許容差を見直し。
4.附属書A(参考)新規追加。

(3)JIS Z 3910 はんだ分析方法

【必要性】
ISO 9453:2014に、新たな鉛フリーはんだの組成が追加され、環境への意識の高まりから不純物としての鉛許容値が 0.10%から 0.07%へ引き下げられた。これに伴いJIS Z 3282 が改正され、はんだ種類の主要合金成分としてニッケル及びゲルマニウムなどが新たに追加される。その分析方法を標準化するために、改正が必要となった。
【期待効果】
はんだの種類は国際規格化されているが、その分析方法を規格化しているものは無い。日本独自規格ではあるが、分析機器を含む分析方法を詳細に標準化し、分析値の信頼性を保証することで高品質な製品を提供し、我が国の電子機器製造業界の国際競争力を高めることが期待される。
【主な改正点】
1.引用規格(箇条2)引用規格を見直し
2.分析値のまとめ方(箇条6)「表1各成分の表示桁数」を追加。
3.分析方法の区分(箇条7)表2、表3 を、はんだ種類ごとに適用分析方法を明示するよう
に変更。表3にゲルマニウムを追加。
4.原子吸光分析法(箇条Ⅱ)ゲルマニウム標準液及びゲルマニウムの測定波長の例を追加。
5.波長分散方式蛍光X線分析法(箇条12)ニッケル及びゲルマニウムの測定波長の例を追加。
6.ICP発光分光分析法(箇13)ゲルマニウム標準液及びゲルマニウムの測定波長の例を追加。
7.スパーク放電発光分光分析法(箇条14) すず及びゲルマニウムの測定波長の例を追加。