Atomic Energy Research Committee

平成30年度活動計画

原子力研究委員会
1.本委員会
1.1 各小委員会の設置及び報告
1.2 特別講演の実施
1.3 原子力施設等見学会の実施
1.4 シンポジウムの開催
1.5 講習会の開催

2.企画検討会
2.1 講習会の立案
2.2 最新情報の交換・現状の把握
2.3 シンポジウム、講習会の企画、立案
2.4 本委員会審議事項の予備検討
2.5 拡大企画検討会(各小委員会会合委員会)
 
3.国際研究連絡小委員会
平成30年4月に台湾で開催する予定の第12回原子力機器健全性に関する国際ワークショップに向け、主催国と共同してその準備を進める。また、第11回、第12回国際ワークショップのSelected Paperを国際ジャーナル「International Journal of Pressure Vessels and Piping」の特集号として公刊するための活動を行う。

4.SPN-Ⅱ小委員会
 「原子力構造機器の経年化とその関連技術に関する調査研究」
平成30年度も引き続き、大地震、津波などに代表される過大荷重下での機器やプラント全体の健全性を適切に評価するための手法の整備状況や適用動向をテーマとして、文献調査(抄訳)及び、対象とする技術分野に精通した方の講演により、調査・検討を行なうこととする。具体的な調査対象を以下に示す。
①BDBA(設計基準事故を越える事故)も含めた構造物の終局強度評価法
②過酷事故やその前駆段階における構造強度評価法
③低確率事象に対する工学的対処法
④規制や再稼動に関わる動向
また、一昨年度から検討を開始した「局所ひずみクライテリオンに基づく強度評価ガイドライン」策定について、平成30年度も引き続き調査、検討を進め、一部については原案を取りまとめる。

5.PFM小委員会
「原子力構造機器信頼性評価への確率論的破壊力学の適用法に関する調査研究」
平成30年度も引き続き、リスクベース評価に基づく原子力構造機器及び原子力プラント全体の安全性、信頼性、経済性、社会的受容性の向上に向けて、より現実的な問題に対する手法の調査・検討・開発を行う。特に、PRAと連携したPFMの利用について、検討を行う。効果的な広報活動方法について検討し、さらに、英文化されたものを含むPFM解説文書のメンテナンスについても引き続き活動を継続する。日台韓中で行なっている国際ラウンドロビン解析活動に関しては、今後の活動方針について検討する。具体的なテーマとして以下のものが挙げられる。
①リスクベース評価のより現実的な問題への適用
② 国内外のリスクベース評価研究・開発動向調査
③ PFMコードによる具体的な評価研究
④ PFM解説文書(和文・英文)のメンテナンス・広報活動
⑤ PFM解析プログラムのV&Vに関する検討


6.FQA小委員会
「Q&A方式による疲労知識の体系化に関する調査研究(その3)」
FQAおよびFQA2小委員会では、疲労に関する従来知見を集約し、最新知見を含めて疲労ナレッジプラットフォームを構築し、HPにてその公開を実施してきた。この活動を通じた疲労に関する研究成果の普及と人材育成は、原子力発電プラントの安全を今後も維持、発展させていく上で重要なことから、新たにFQA3小委員会を設置して委員会活動を継続している。
最終年度となるH30年度は、疲労に関する重要知識のご講演3~4件と、大気中の設計疲労線図に関わる研究小委員会(その2)の成果の纏め、疲労評価に影響を与える表面性状の影響に関する文献調査4件、疲労モニタリングに関わる文献調査7件を行う。また、疲労に関するQ&Aシートの拡充完了を目指す。さらに、H29、H30年度の成果を纏めて、ナレッジプラットフォームでの公開を行う。


7.FDF小委員会
「繰返し荷重下での低サイクル疲労および延性破壊に対する評価法の整備に関する調査研究」
本小委員会では,過去の原子力研究委員会の小委員会で得た繰返し荷重下の低サイクル疲労及び延性破壊に関する試験・解析の知見をもとに評価法の整備を進める。このため,以下の活動を行う。
①繰返し荷重下の低サイクル疲労、延性破壊に関する追加文献調査
②小規模降伏条件を逸脱したときの破壊力学的手法の調査と数値解析による検証
③解析手法のガイドライン化検討
最終度のH30年度は破壊力学的手法,及びその簡易的手法の文献調査を引き続き実施する。また,初年度実施した、数値解析における構成式,破壊クライテリア、FE解析モデルに関する検討も継続し、application phaseにおける数値解析的手法の知見をまとめる。さらに、CT試験片に対し,解析的手法により、亀裂進展挙動を予測するgeneration phaseの検討を進める。円筒モデルについては、初年度に破壊クライテリアの簡易的手法が提案されたため、当該手法を用いて試験で得られた亀裂進展挙動を評価する。これらを総合し、解析手法のガイドライン化についても検討する。

8.BDBE小委員会
「設計基準外事象の評価と対策に関する調査研究小委員会」
BDBE小委員会は、設計基準で想定される状態を超える異常状態(Beyond Design Basis Event)に対する構造設計と対策の考え方を整理し、コンセンサスを醸成することと、それを実現するための新しい技術を調査検討することを目的に、平成28年度に発足した。最終的には、第4層に対する評価と対策に関するガイドラインを提案することを目指している。
平成30年度は、文部科学省原子力システム研究開発事業「破壊制御技術導入による大規模バウンダリ破壊防止策に関する研究」研究成果ならびに内外の関連する研究の調査を通して、以下の課題の研究を行う。
①BDBEおよびDEFに対する考え方とクライテリア
②シビアアクシデント時の高温高圧や過大地震などの極限荷重
③BDBE条件下における破損箇所と破損モード
④ベストエスティメートのための解析と強度評価

9.IET小委員会
「原子炉圧力容器の中性子照射脆化予測法の妥当性に関する調査研究」
本小委員会では、特に中性子照射脆化のメカニズムに精通した専門家を集めて、基本モデル式を見直した予測法改定案に関して、以下の3項目について検討を進めている。平成30年度は主に(2)及び(3)について取り組む。
①中性子照射脆化に関する最新知見の調査
中性子照射脆化メカニズムや予測法等に係る国内外の最新知見を広く調査する。
②予測法改定案に対する技術的知見等に基づくレビュー
中性子照射脆化に関する最新知見を踏まえて、予測法改定案の的確性について議論する。
③予測法改定案の係数最適化におけるプロセスの確認
監視試験データ等による予測法改定案の係数最適化のプロセスの適切性について議論する。

10.CAF小委員会
「塑性拘束効果を考慮した破壊評価基準の確立に関する調査研究」
本小委員会では、実構造物の健全性評価で重要となるDBTT(延性-脆性遷移温度)領域において、延性亀裂を伴う劈開破壊が生ずる破壊モードに対し、拘束度を考慮した破壊評価手法の整備を検討する。拘束度を考慮した破壊評価手法としては脆性破壊を対象としたBereminモデルと、延性破壊を対象としたGursonモデル等の損傷力学モデルがあり、国内外でその適用検討が活発に進められている。一方 DBTT域の破壊モードに対しては、モデル構築はもとより、解析手法の整備さえ発展途上である。実用上は実構造物への適用のための評価手法の標準化が待たれている。そこで、本小委員会では、以下の活動を予定している。
①拘束度を取り入れた破壊評価手法の調査
②拘束度を変えた破壊試験データによる破壊評価の適用性の検討
③破壊評価手法の標準化・規格化の検討
④国外機関との情報交換・情報収集
活動期間は平成30年4月から平成35年3月までの5年間を予定しており、初年度の平成30年度は,主として国内外の脆性破壊に対するBereminモデル,延性破壊に対する損傷力学モデルの研究、及び適用事例等の最新動向を調査し、拘束度を取り入れた新しい破壊力学手法の発展状況を把握する。