■活動概要(平成30年度)
1.特許庁長官賞の推薦選考
特許庁長官賞 推薦審査委員会を開催し、審査の結果1件を授賞候補として特許庁へ推薦した。。
2.溶接関係特許に関する特許庁との協力
(1)特許庁と当協会会員による懇談会の実施
特許出願に関わる法令や規則は毎年のように改正され、それらを注意深くフォローしていくことが必要不可欠である。
今年度は、特許庁の審査第二部生産機械(加工機械)の金丸治之室長、竹下和志上席審査官、永井友子審査官補、審判部第13部門の平岩正一上席部門長をお招きし、金丸室長より「最近の特許行政の概要」、竹下上席審査官より「特許出願動向からみた溶接・接合技術の変遷」について、それぞれ丁寧な解説をいただいた。
その後、情報交換、意見交換が行える場として、全体での討論会の時間を設け、活発な質疑討論となった。
日時:平成30年11月6日(火)14:00~17:00
場所:溶接会館2Fホール
内容:①講演会 最近の特許行政について
②講演会「特許出願動向からみた溶接・接合技術の変遷」について
③意見交換会
参加者数:36名(うち特許庁から4名)
(2)特許庁審査官、審判官の溶接研修の実施
審査官・審判官がより的確に溶接技術の発明を理解するための一助として、実際に溶接を行ってみること等を通じて溶接技術に関する技術理解を深め、特許審査に役立てて行きたいとのことから溶接実習を実施することとした。
今回の溶接実習については、(株)神戸製鋼所(特許委員会委員会社)に委嘱した。
参加者は、審査第二部より計3名であった。
日時:平成30年11月13日(火)9:30~17:00
場所:神鋼溶接サービス株式会社 溶接技術センター
内容:①溶接材料・施工に関する基礎知識や最近のトピックの座学
②設備見学
③被覆アーク溶接(一般棒,低水素棒)およびMAG溶接(ソリッドワイヤ、フラックス入りワ
イヤ)の実習体験、TIG溶接の実演見学
(3)特許庁審査官、審判官の工場見学の実施
審査官・審判官がより的確に溶接技術の発明を理解するための一助として、実際に溶接を行っている現場を見学することで溶接技術に関する技術理解を深め、特許審査に役立てて行きたいとのことから工場見学を実施することとした。
今回の工場見学については、鹿島建設(株)(日本溶接協会団体会員)に協力を要請した。
参加者は6名であった。
日時:平成30年5月15日(火)14:00~17:00
場所:都内再開発現場
内容:① 会社および再開発事業の概要説明
② 現場見学
③ 質疑応答
(4)国際ウエルディングショーを通じた特許庁審査官・審判官への新技術紹介
2018国際ウエルディングショー(平成30年4月25日~4月28日、東京ビッグサイト)にて、審査官・審判官を特許委員会の委員会社ブースへご案内し、最新の機器・溶接法等を紹介した。
特許庁からの参加者は5名であった。
日時:平成30年4月26日(木)13:00~15:20(15:20以降は個別見学)
見学ブース:① (一社)日本溶接協会
② 溶接連合講演会特設ブース(溶接シミュレータの体験)
③ パナソニック スマートファクトリーソリューションズ(株)
④ (株)神戸製鋼所
⑤ 日鐵住金溶接工業(株)
⑥ (株)ダイヘン
3.広報活動
「溶接技術」3月号(産報出版)に、上記特許庁との懇談会の内容を含めた特許行政の現状を掲載した。