溶接施工フォーラム : PQRの適用板厚について

投稿者 トピック
d-ishi
  • 投稿: 11
PQRの適用板厚について
いつもお世話になっております。
PQRの適用板厚について、教えて頂きたいことがございます。

オーステナイトステンレス板の突合せ溶接で、弊社で以下2つのPQRを所有しております。
?試験片の板厚=5mm:適用板厚範囲1.5〜10mm
?試験片の板厚=40mm:適用板厚範囲5〜200mm

例えば4mm板と10mm板の開先溶接のWPSを作成する場合は、両方の板厚が適用範囲内になるように上記の??PQR両方をこのWPSに適用しなければならないでしょうか?

もしくは板厚の大きい方を考慮して?のPQRだけ適用でも良いのでしょうか?

ご教示のほど、お願い致します。
samiec
  • 投稿: 167
Re: PQRの適用板厚について
d-ishiさん

まず、次の2点をご確認ください。
a. WPSは平板の突合せで、開先は10mm側にテーパを取り、溶接金属の厚さは4mmでよろしいですね。
b. WPSもPQRも、溶接方法は同じ1種類(例えばSMAWのみ)でよろしいですか。

上記の条件であれば、回答は以下のとおりとなります。

QW-403.8でもQW-404.30でも、Table QW-451.1 に従えば、(1)板厚5mmのPQRがあれば、カバーできるWPSの母材の板厚は、ご指摘の通り1.5〜10mmとなり、4mmも10mmも問題ありません。
また、溶接金属の厚さもPQRの2倍の10mmまでカバーできますので、結論としては(1)板厚5mmのPQRが1枚あれば問題ありません。

(2)板厚40mmのPQRは、この4mmtx10mmtのWPSには不要です。
d-ishi
  • 投稿: 11
Re: PQRの適用板厚について
samiec様

いつもご助言頂きありがとうございます。

失礼致しました。WPSは突合せと言いますか、2枚の板を直角に合わせた継手の溶接になります。
板は誤記でして、12mmと4mmの溶接でした。
溶接方法はGTAWになります。

片方が板厚10mmを超える場合は、1と2の2つのPQRが必要になりますでしょうか?
samiec
  • 投稿: 167
Re: PQRの適用板厚について
d-ishiさん

最初の質問にあったWPSの正しい記述は、
(誤)4mm板と10mm板の開先溶接のWPS
(正)4mm板と12mm板のすみ肉溶接(角(かど)継手)のWPS
でよろしいですね。2枚の板を直角に合わせるとは、開先を設けずに、板の端面を利用して4mmx12mmの脚長のすみ肉溶接を行うものと理解します。

そうであれば、WPSの板厚の qualified range は、Table QW-451.1ではなくTable QW-451.4に従うことになります。
すなわち、同じ溶接方法・材料を用いた突合せ溶接のPQRが一つあれば、すべての板厚および脚長のすみ肉溶接をカバーしますので、(1)の5mmの突合せのPQRがあれば問題ありません。
d-ishi
  • 投稿: 11
Re: PQRの適用板厚について
samiec様

私の説明不足で申し訳ございません。

溶接はすみ肉ではなく、2枚の板(4mmと12mm)を開先を取り直角に合わせた開先溶接になります。

すみ肉であれば突合せのPQR1枚でカバーできると思いますが、開先溶接の場合がどうなのか知りたい所でございます。
samiec
  • 投稿: 167
Re: PQRの適用板厚について
d-ishiさん

私の方こそ、理解不足で間違った回答をしていたようで、お詫びします。

製品のWPSは、4mmtと12mmtの平板を直角に合わせ、片方の板に開先を設ける(たぶんㇾ型開先?)開先溶接ですね。
最初のご質問の内容から、適用CodeはASME IXと理解しています。

(1) 厳密にASME IXに従う場合(ASME Stampが適用されるとき)
d-ishiさんのご指摘のように、開先溶接の場合は(必ずしも突合せでなくても)、両方の板厚をカバーするためには現在お持ちの2つのPQRが必要です。

(2) 一般的なJOBの場合
d-ishiさんが期待している回答は、上記の(1)で十分だとは思いますが、ここからは私の私見も含めた回答です。

製品の継手は、いわゆる梁と柱の溶接のようなイメージだと思いますが、4mmと12mmのどちらに開先を取ってあるのでしょうか。開先を取ってある方の板の板厚が溶接金属の厚さになりますね。そうであれば、継手の強度としては開先の取ってある方の板厚分あれば十分ですね。つまり、4mm板に開先を設けている場合は、私がd-ishiさんの客先なら5mmのPQRがあれば十分と考えます。

我々が通常行っている溶接施工の世界では、施工法の確認(qualification)のためにASME IXの規定のどこまでを満足すべきかということを、我々施工者がエンジニアの良識として判断すべきといつも考えています。

ASME Codeは絶対的な法律ではなく、エンジニアとしての良識のある判断の目安ですので、規格に書いてある細かい記述の一つ一つを突いて議論するのは得策ではありません。こういった背景を理解したうえで、2つのPQRをSupporting PQRsとして添付したほうが安全策だと判断すれば、それの方がよいでしょう。

たとえば客先のエンジニアと議論して、開先側の継手をカバーするPQRを添付すればよいという合意が取れれば、それはそれとして間違った判断でないと思いますし、世の中ではそういう運用をしているケースも多々あります。

余計なことを書きましたが、Codeを使うということに、我々エンジニアがエンジニアとしての良識と責任をもっていたいと私は常々考えています。
d-ishi
  • 投稿: 11
Re: PQRの適用板厚について
samiec様

分かりやすくご説明頂きましてありがとうございます。

今回の製品はASME Stamp適用するような製品ではないため、ご説明頂いた(2)となります。
継手の開先はV型で、直角に合わせた外側に両方の板を開先取ります。
今回は12mm板側の開先も考慮して、両方のPQRを添付することにしたいと思います。

溶接施工管理者としての心構えご教示頂きましてありがとうございます。心に刻んでおきます。

エンジニアとしてまたご指導頂きたく、今後とも宜しくお願い致します。



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回答しても、何の反応がなかったらちょっとサミシイと思うのです。
回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。