溶接材料(溶接棒/鉄鋼材料/非鉄金属)フォーラム : ニッケル70%、銅30%を含んだ材料の溶接棒の選定について。

投稿者 トピック
owl
  • 投稿: 2
ニッケル70%、銅30%を含んだ材料の溶接棒の選定について。
初めて溶接する材料なのですが、t2.3 の板の突合せ溶接をTigで行いたいのですが、溶加棒は何を選択すればよいのでしょうか。
samiec
  • 投稿: 188
Re: ニッケル70%、銅30%を含んだ材料の溶接棒の選定について。
owl さん

一般にモネルと呼ばれているニッケル基合金のことですね。アロイ400とも呼ばれています。

モネルの溶接には、一般に共金(ともがね:母材と同じ成分系の溶接材料のことです)の溶材が使われます。
このフォーラムでは、特定のメーカーの材料を挙げるのは(公平性の面から)好ましくありませんが、たとえば次のようなティグ溶加棒が容易に入手できます。ぜひ、溶材メーカーか代理店に問合せてみてください。溶材規格は、AWS ERNiCu-7, JIS SNi4060 です。
http://www.nihonwel.co.jp/pdf_data/TIG/WEL%20TIG%20MOCU-7.pdf

ただし、2.3mmという極薄材の溶接はかなり難しいと思います。どういう溶接構造物か書かれていませんが、突合せで溶接しようとすると両脇の母材が溶けてしまって、的確な溶接金属が形成しきれなくなります。うまくアークを集中させないような、ティグのテクニックが必要でしょう。溶加棒も細めのもの(1.6φか2.0φ)がいいと思います。ぜひメーカーに相談してください。
予熱はせず、溶接入熱もできるだけ下げてください。溶接後にはきちんとPTを実施してほしいと思います。
owl
  • 投稿: 2
Re: ニッケル70%、銅30%を含んだ材料の溶接棒の選定について。
的確な回答をいただきましてありがとうございます。
私も、どういう構造物化は分からないのですが、客先からの依頼で、溶接してほしいとのこと。
samiecさんのアドバイスを基に、チャレンジしてみます。
kilqaqc
  • 投稿: 1
Re: ニッケル70%、銅30%を含んだ材料の溶接棒の選定について。
モネルの溶接ですね。1.6mmの重ね継手の場合、溶接電流は45Aでした。(溶け込み深さ0.6mm)2.4mmであれば恐らく50Aで可能でしょう。Iバットにしてルートギャップ0-0.5mm。変形しますので後退法と飛び石法を併用します。構造がわかりませんが全体の溶接順序を考慮してください。溶接機はパルス制御付きです。よって電流値はピーク値です。溶け込み深さは電流値ではなく溶接速度で調整します。あとはレンズトーチを使うこと。またグラインダーはエアー駆動を使います。普通のベビーサンダーを使うと研削した周囲の母材に2-5?程度の細かい割れが発生します。ハイニッケル系の特徴ですが結晶粒が大きいため高速の研磨により部分的に結晶粒が剥離してしまいます。お役に立てましたか?



ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録

メインメニュー

投稿数ランキング
いつも投稿ありがとう
ございます!

順位   ユーザ   投稿数
1 samiec さん 188
2 TSUCHIYA さん 172
3 horikoh さん 118
4 HAL2000 さん 78
5 sugimo さん 50

管理人からひとこと..
回答しても、何の反応がなかったらちょっとサミシイと思うのです。
回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。