溶接施工フォーラム : JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて

投稿者 トピック
GENKAN
  • 投稿: 3
JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて
質問をさせて頂きます。

JIS半溶接資格に関してですが、SA−2とSA−3の違いは、試験時の試験体の板厚が、SA−2が中板で9mm、SA−3が厚板で19mmだと思います。

ただ、それぞれの有資格者においては、『SA−2は19mm未満の溶接が可能』『SA−3は19mm以上が溶接可能』という訳ではなく、私の感じるそれぞれの資格は、あくまでそれ相応の技量の証明のようなもののように感じます。

資格の違いをどのように表現して回答して良いかわからず、こちらで質問させて頂きました。
どなたかご存知の方、ご教授お願い致します。
HAL2000
  • 投稿: 68
Re: JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて
半自動溶接の技量検定は、JIS Z 3841「半自動溶接技術検定における試験方法及び判定基準」に規定されています。

この規格によると、技術検定の板厚は薄板(3.2mm)、中板(9mm)と厚板(19mm)の3水準があります。また、SAは裏当て金ありの技量資格となっています。
しかし、薄板で当て金ありの溶接は少ないことから、板の突合せ溶接では、SAの板厚は中板と厚板の2水準のみとなっています。この2水準だけであることが1つのポイント。

次に、溶接協会の規格(WES規格)にWES 7101「溶接作業者の資格と標準作業範囲」というのがあります。
検定試験は1つの板厚、例えばSA-2では9mmで試験を行いますが、資格を取った人の溶接の技量は9mmの溶接だけというわけではありません。 ある板厚の範囲の技量を認めています。この範囲を規定したのが、WES 7101です。

詳細は規格をご覧いただくとして、内容をまとめると、
?技量を認める資格の板厚範囲は、試験の板厚の1/2から2倍まで。
?試験の板厚が、その試験規格の最小厚さの場合は、その厚さの2倍以下。
?試験の板厚が、その試験規格の最大厚さの場合は、その厚さの1/2以上。
となっています。

例えば、SNの資格は板厚は3水準あり、SN-2は9mmで試験を行います。その時、資格で認める技量の板厚範囲は試験板厚の1/2から2倍、すなわち4.5mmから18mmの範囲となります。

SAの場合、板厚の種類は2水準です。SA-2は試験規格の最小厚さで試験を行うことになりますので、SA-2での技量の板厚範囲は、試験板厚の2倍以下、すなわち18mm以下となります。SA-3は最大板厚で試験をするので、認証の範囲は9.5mm以上となります。

WES規格は日本溶接協会のホームページにアクセスすると、ディスプレイ上で見ることができます(印刷は出来ません)。ご参考までに・・。
GENKAN
  • 投稿: 3
Re: JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて
HAL2000 さま

詳しく説明をして頂き、ありがとうございます。
いろいろ調べていたのですが、はっきりした内容を探しきれていませんでしたので、大変参考になりました。

回答を頂いた内容を拝見したところ、さらなる疑問が生じましたので、重ね重ねの質問で申し訳ないのですが、ご存じでしたら、ご教授願います。

回答を頂いた内容で考えますと、SA−3保持者の場合、6mmの溶接、また、40mmの溶接は出来ないのでしょうか。
弊社は鉄骨加工をしておりますが、板厚の厚いものも薄いものもありますので、どのように捉えたら宜しいでしょうか。

宜しくお願い致します。
HAL2000
  • 投稿: 68
Re: JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて
GENKAN様

SA-3*の資格保有の場合、前述のWES 7101では、試験板厚が、その試験規格の最大厚さなので、認める技量の板厚範囲は試験板厚の1/2以上、即ち9.5mm以上となり、6mmは範囲に入りませんが、40mmは範囲に入ります。

ただ、ここで留意していただきたいことがあります。本来は、この留意点を一番先に説明し、理解していただかなければなりません。

JIS技量試験の資格証には、「適格性証明書」と書いてあります。「免許証」とは書いてありません。適格性証明書は、試験をしたときの条件(材料、溶接法、当て金の有無、溶接姿勢、板厚・・・)での溶接の技量を持っています(適格性を持っています)ということを、第三者が試験で確認しましたというものです。
その溶接法、板厚の溶接をしても良いとか、許可するというような「免許」ではありません。
つまり、この証明書で溶接が出来る・出来ない(許可する・しない)などの強制力を持ったものではありません。

実際の溶接作業で、作業者がどのような資格を持っていなければならないか、あるいは、ある資格を持っている作業者に、どのような溶接作業を行わせるかは、GENKAN様が決めることであり、また発注者の仕様に基づいて決められるのが原則です。あるいは、その溶接構造物が法規制や業界規制の対象で、特定の資格が求められているならば、それに従わなければなりません。

客先からの仕様による資格の指定や法規制も無い溶接作業で、SA-3*の資格者に対して、板厚6mm程度の溶接の「適格性証明書」は持っていなくても、十分な技量を持っているとGENKANさんが判断すれば作業をさせたら良いと思います。

同じような話を「溶接に関するその他の技術的な話題」フォーラムに投稿していますので、そちらも参照してください。
GENKAN
  • 投稿: 3
Re: JIS 半自動溶接 SA−2とSA−3の違いについて
HAL2000 様

重ね重ねの質問に対して、的確にかつ迅速に、肌理の回答をして頂きましたこと、本当にありがとうございます。
まだまだ、勉強不足ですが、いろいろと教えて頂いたことを参考にさせて頂きながら、スキルアップしていこうと思います。
本当にありがとうございました。



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管理人からひとこと..
回答しても、何の反応がなかったらちょっとサミシイと思うのです。
回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。