検査(外観検査/非破壊検査)フォーラム : すみ肉溶接の品質について

投稿者 トピック
SUZUKAWA
  • 投稿: 2
すみ肉溶接の品質について
先日客先から、板厚6〜9?の鋼板のすみ肉溶接について内部欠陥の有無はどのように判断して合否を判定しているのか教えて欲しいといわれました。
?UT,RTは完全溶け込み溶接を対象としており、すみ肉溶接のような部分溶け込み溶接では合否の判定が難しい。
?適正な資格をもった作業者が溶接を行っているので問題はない。
etc
など回答してみたのですが、先方も納得してくれません。
同様の質問をされた方、いい回答例をご教授ください。
TSUCHIYA
  • 投稿: 172
Re: すみ肉溶接の品質について
客先に嘘は言えませんので、基本的には御質問に対する解は無いと考えます。
施工法承認試験で客先と施工側で内部品質を確認するのが大前提になります。溶接条件の尤度も含めて、相互で致命的欠陥が無い事を了解したうえ、製作に取り掛かることとなります。致命的欠陥が予想される場合は、機械加工部材を含めてどのような構造であるべきか、両者で協議すべきです。
部分溶け込みのすみ肉溶接継手は、ご承知のとおり、ビード止端部と未溶融部分のエッジ効果によって、UTは、乱反射して正確な欠陥情報が得られません。使用板厚から考えて、せいぜい、6mm程度の脚長ではなおさらの事と思います。さらに、この板厚では斜角での操作もできないと思いますし、溶接の角変形によるビームの散乱の問題もあります。また、RTでも、未溶融部分のエッジ効果で欠陥との分離が難しく、また、予想される欠陥が開先面の融合不良である事から、透過度計を満足しないような悪条件の中で、ボリューム変化のない欠陥の認定は難しい事となります。まあ、背後に回れるような構造ならRTの適用しかないかと思いますが、検査のためのフィルム撮影条件をどう決めるか、また、認証の問題もあるので、正規の検査員では不完全撮影状況のフィルムでの判断することはないので、誰が欠陥、無欠陥を判断するかと云うこととなります。溶接屋からすれば、未溶融部からの吹き上がりのBHばかり見つけられて、本当に必要な開先面の欠陥は、見つけられないと云うこととなりそうです。以前、20mm程度脚長での比較的重要部材の点検調査では、PTで欠陥が無い事、UTでは、端部については評価せず、明らかに肉厚中央部近傍で大きな欠陥と判断されたときは、客先と協議の上補修の可否を検討したことはありますが、今回は、脚長があまりにも小さく、検査してもその結果の絶対的判断を誰がすることとなるのでしょう。また、不要な補修は、変形の増大、残留応力の増加等、構造物には決して良い方向に行かないですよね。
SUZUKAWA
  • 投稿: 2
Re: すみ肉溶接の品質について
非常に丁寧なご回答ありがとうございます。
お恥ずかしい事に、溶接施工試験としては5年ほど前の生産開始時期に実施したマクロ試験しかありません。
その当時から溶接形状、作業者も変わっていないので、特に再試験の必要はないと考えていました。
しかしながら品質保障する上では1回/1年の頻度で上記試験を継続的に実施する必要があったのかな?と反省しております。
今回は上記施工試験結果をもって再度、客先に説明するようにしますが、今後の勉強も含めて最悪、実ワークから試験片を抜き取りで採取して、マクロ試験、引張試験等を実施しないといけないかなと考えています。
また大サイズのすみ肉溶接の検査事例までご教示いただきありがとうございました。今後の参考にさせて頂きます。




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管理人からひとこと..
回答しても、何の反応がなかったらちょっとサミシイと思うのです。
回答で助けてもらったら、お礼の言葉を一言書いていただけると、そこにコミュニケーションが生まれ、このフォーラムも活性化していくと思っています。
皆さん、どうかご協力を。