メイン 溶接記号特設フォーラム ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い |
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投稿者 | スレッド |
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Re: ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い | #2 |
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投稿: 118
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ISOの最新版 ISO 2553:2013は 共存規格となっており
相違箇所は 従来のISO規格を Systemn A AWS規格を Systemn B として 併記していますので ご参照下さい。 |
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投稿日時: 2017-3-7
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Re: ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い | #3 |
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投稿: 3
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御回答頂きありがとうございます。
私の理解では、旧ISO規格とAWS規格とでは下記の通り違いがあると理解しております。 1)旧ISO規格は矢印方向の溶接情報は基線の上に記載する。一方AWS規格は基線の下に記載する。(添付1記載) 2)旧ISO規格は脚長の記号"z"、理論のど厚"a"、実のど厚"S"があり、各寸法の前にシンボルを記載する。一方AWSは脚長のみ記載する。(添付2記載) 3)AWS規格はグラインダー仕上げや切削仕上げ等具体的な仕上げ方法のシンボルがあるが、旧ISO規格はない。(添付3記載) 4)千鳥溶接の場合、溶接記号後の記載方法について、旧ISO規格は{溶接個所数×溶接長さ(溶接端間距離)}で、AWS規格は{溶接長さー溶接中心間距離}となる。(添付4記載) 5)各溶接記号、補助記号に違いあり。(添付5記載) 以上 上記の違いがそのままSystem-A、Bに引き継がれているという理解でよろしいでしょうか。 またその他に違いがありましたら、お手数ですが御提示頂ければ幸いです。 尚、System-AはBSやDIN等欧州規格の元となっており、System-BはAWS規格の元となっている。また、日本のJISはSystem-Bをベースに制定されているという理解でよろしいでしょうか。 長々と質問してしまい申し訳ありません。 御手数ですが、御回答よろしく御願いいたします。 |
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投稿日時: 2017-3-8
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Re: ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い | #4 |
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投稿: 118
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貴ご理解で良いと思いますが さらに付け加えるならば
溶接深さにつき: 旧ISOは 出来上がった溶接の深さ AWSは 開先の深さ で指定しています。 これは ヨーロッパでは設計者を対象にしているのに対し、アメリカ系(日本を含む)では製作者を対象にしているからと思われます。 この点 ISO 2553:2013では明確でなく修正の協議がなされている模様です。 なお AWS の最新版はA2.4:2012です。 |
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投稿日時: 2017-3-8
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Re: ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い | #5 |
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投稿: 78
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旧版ISO 2553、最新版ISO 2553:2013、AWS A2.4:2012にJIS Z 3021:2016も関係してくるので、話がややこしいですが、ご参考として追記します。
horikohさんのご説明の通り、ISO 2553:2013には従来のISOを反映したSystem AとAWSを反映したSystem Bがありますが、 全編にわたってSystemが分かれているのではなく、大部分は共通しています。 また、System Bだからといって、AWS A2.4と全く同じとは限らない場合もあります。 以下、aki1000さん(私はhal2000です)の質問項目に従ってISO 2553:2013について述べます。 1)aki1000さんのご指摘通りで、System AとSystem Bでは記載位置が異なります。 (但し、前提として、矢の側を溶接する場合です。矢の反対側を溶接する場合は、記載位置が逆になるので注意) 2)すみ肉溶接の脚長やのど厚の記載要領は、System Bもzまたはaの記号に数値を併せて記載します。この点、AWSとは異なります(AWSは数値のみ)。 3)ISOには溶接後のビードを成形加工する記号はありません。System BもISOですから、加工する記号はありません。 一方、AWS A2.4にはFinishing Designatorとして、G、C、H、M、P、R、Uがあります。JISでもG、C、Mなどがあります。 4)断続溶接記号として、System Bでも溶接個所数×溶接長さ(溶接端間距離)で記載しなければなりません。これもAWSと異なるところです(AWSは溶接ビードの中心間距離を示す)。 但し、ISO 2553:2013のAnnexにAWSの表示例が参考として示されています。 5)確かにISO 2553とAWS A2.4の溶接記号に違いがあるかと思います(全てをチェックしたわけではないので・・・) また、注意しなければならない点として、開先突合せ部分溶込み溶接において、開先深さと溶接深さの両方を指示する場合です。 AWSでもそのような場合も規定されています。 ISO 2553のSystem Bでは、「溶接深さ(開先深さ)」というように、開先深さにかっこを付けて表示しますが、AWS A2.4では「開先深さ(溶接深さ)」というように、かっこを付けるのは溶接深さの方です。 最後に、JIS Z 3021:2016ですが、確かにISO 2553:2013のSystem Bをベースにしていますが、一部、Modifyしています。 具体的には上記の断続溶接の指示要領や、部分溶込みの指示要領はISOのSystem Bとは異なっています。 |
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投稿日時: 2017-3-8
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Re: ISO規格とAWS規格の溶接記号記載方法の違い | #6 |
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投稿: 3
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horikoh殿、HAL2000殿
私の質問に回答して頂き、誠にありがとうございました。 ISO規格とAWS規格の溶接記号について理解が深まり、助かりました。 最終的にISO規格のSystem A,Bの違いは基線に対する溶接記号等情報の表示位置の違いだけということですね。 勉強になりました。 今後ともよろしく御願いいたします。 |
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投稿日時: 2017-3-10
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